トカラ列島近海の群発地震が長期化 2週間経過も収束見通せず

2025-07-05 11:29 ウェザーニュース

シェアする
x_shareline_share
copy_share
シェアする
x_shareline_share
copy_share
6月21日(土)から始まったトカラ列島近海の群発地震は、活動開始から2週間が経過しても依然として活動が活発な状況が続いています。

トカラ列島は古くから群発地震を繰り返す地域ですが、過去の活動と比較しても活動が活発な期間が長くなっているのが特徴です。収束の時期を見通すのは難しくなっています。
地震情報一覧地震情報一覧

今朝も最大震度5強の地震

震央分布(震度1未満の地震も含む)
鹿児島県のトカラ列島近海では、6月21日(土)から地震が頻発しています。特に小宝島の北を中心として、宝島〜悪石島の間の領域に震源が集中しています。

震度1以上を観測した地震の回数は、今日7月5日(土)10時までに1300回を超えています(速報値)。

今日7月5日(土)6時29分には、地震の規模M5.4、深さ19kmと推定される地震が発生し、悪石島で震度5強を観測しました。

地震の規模M5.4は今回の群発地震の中では3番目タイの規模、揺れの大きさ震度5強は2番目の大きさでした。震度5弱以上を観測するのは今回の群発地震の中では5回目です。
鹿児島 トカラ列島近海でM5.4の地震 十島村で震度5強 津波の心配なし

活動開始から8日目以降に再び活発化

トカラ列島近海では度々群発地震が起きていますが、今回は近年の活動に比べて期間が長いのが特徴です。

記事冒頭のグラフを見ると、近年の類似するトカラ列島の群発地震では3日〜1週間程度で活動の低下がみられることが多かった一方、今回の活動では1週間程度でやや活動の低下がみられたあと、8日目以降から再び回数が増加し、その後も増減を繰り返していることがわかります。
近年の活動に比べて期間が長くなっていることから、収束のタイミングを見通すことが難しくなっています。しばらくは震度3〜4程度の揺れが頻発することが考えられ、最大震度5クラスの地震が再発することも否定できません。

今回の活動で最大規模だったのはM5.6の地震ですが、過去の活動ではM6以上の地震も複数回発生していて、今後も油断はできません。

これまでの度重なる地震で土砂災害が発生することも考えられます。急な斜面など危険な所には当面、近づかないようにしてください。
地震情報一覧地震情報一覧
お天気ニュース 記事一覧お天気ニュース 記事一覧
シェアする
x_shareline_share
copy_share

お天気ニュース

各エリアの天気予報

アクセスランキング

アメダスランキング

気温

降水量

湿度

  • 順位

    地点

    観測値

    ()

    ()

    ()

    ()

    ()

    ()

警報・注意報の履歴

お天気ニュース

ウェザーニュース公式SNS
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_facebook.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_x.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_line.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_youtube.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_insta.webp
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_tiktok.svg