トカラ列島近海の地震で再び震度5弱　近年に比べ活発な活動が長期化

2日(水)4時32分頃、トカラ列島近海を震源とするマグニチュード5.1、深さ16kmと推定される地震が発生しました。（暫定値で規模、深さが修正されています）この地震で鹿児島県十島村・悪石島で最大震度5弱、小宝島と奄美市で震度3を観測しています。一連の群発地震で震度5弱を観測するのは2回目です。

今回の地震活動は6月21日(土)に始まり、23日(月)に有感地震が183回と地震発生のピークを迎えました。その後は一旦、地震活動が落ち着いたものの、28日(土)から再び増加に転じ、30日(月)に最大震度5弱の地震が発生。昨日7月1日(火)は有感地震が128回(速報値)と今回の活動で2番目の多さになっています。

トカラ列島近海では度々群発地震が起きていますが、今回は近年の活動に比べて期間が長いのが特徴です。

一日に震度3以上を複数回観測した期間を見ると、2023年9月の活動では最初の2日間だけで、2021年12月は6日間、4月は4日間となっています。今回は6月21日(土)に2回発生し、0〜1回の日を挟みつつも、活動開始から11日目となる今日2日も9時30分までに9回起きました。

震度1未満の微小な地震を加えたマグニチュードと時間経過の関係図で見ても、今回の活動は2回の波があることがわかります。

26日(木)〜27日(金)頃は一旦、地震が少なく、規模も小さくなりましたが、28日(土)以降は地震の頻度が高まり、マグニチュード5以上の回数も増加している状況です。

近年の活動に比べて期間が長くなっていることから、収束のタイミングの見積もりも難しくなっています。しばらくは震度3〜4程度の揺れが頻発することが考えられ、これまでの度重なる地震で土砂災害が発生することも考えられます。急な斜面など危険な所には当面、近づかないようにしてください。
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