早い梅雨明けで夏の渇水懸念 過去にも似たパターンあり

2025-06-29 14:29 ウェザーニュース

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西日本では7月を待たずに梅雨明けが発表され、各地で夏空が続いています。6月の雨量は平年に近い所が多いものの、今後の雨が少なくなれば渇水が懸念されます。

6月は平年に近いも 7月は雨が少ない予想

四国の水がめとして知られる高知県・早明浦ダムに近いアメダス本山では6月の雨量が282.5mmで、平年に比べると若干少ない程度になっています。5月の雨量が平年より多かったこともあり、早明浦ダムの貯水率は今日29日(日)0時の時点で100%です。

ただ、例年は梅雨の終盤となる7月上旬にもまとまった雨が降りますが、梅雨明けが早かったことで、この時期の雨が平年よりも少なくなるとみられます。1か月予報で四国の雨量は平年より少ない確率が50%です。

雨が少なければダムの水は早いタイミングから減少を始めることになります。

2008年は早い梅雨明けで渇水に

過去にも似たようなパターンで渇水となった年がありました。2008年(平成20年)です。

この年も6月末の時点では貯水率が100%でしたが梅雨明けが7月6日と早く、本山の雨量は梅雨が明けてから7月末までが58.5mm、8月が87.5mmと平年よりも大幅に少なくなりました。7月25日には第1次取水制限が始まり、8月21日には第4次取水制限。貯水率が0%になった8月31日には緊急放流が開始されるほどの渇水になっています。

台風によって一気に回復するケースはあるため、今年も同じような状況になるとは言い切れませんが、日頃から水の無駄遣いを避けるように心がけておくと良さそうです。
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