週刊地震情報 2025.6.29
関東で半年ぶりに震度4 トカラ列島の群発地震続く
国内:茨城県沖でM4.2 最大震度は4
25日(水)13時51分頃、茨城県沖を震源とするマグニチュード4.2、深さ54kmと推定される地震が発生しました。この地震で茨城県東海村で最大震度4、水戸市、日立市、常陸太田市、笠間市、ひたちなか市、土浦市などで震度3を観測しています。
地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。関東で震度4以上を観測する地震は今年初めてで、昨年12月17日の茨城県南部の地震以来です。
茨城県沖の深さ50km前後の領域は、太平洋プレートが陸のプレートに沈み込んでいる境界に近く、地震が頻繁に発生しています。震度4以上の地震は平均で1年に数回程度あり、最近では2020年11月にマグニチュード5.7、最大震度5弱の地震が起きました。
地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。関東で震度4以上を観測する地震は今年初めてで、昨年12月17日の茨城県南部の地震以来です。
茨城県沖の深さ50km前後の領域は、太平洋プレートが陸のプレートに沈み込んでいる境界に近く、地震が頻繁に発生しています。震度4以上の地震は平均で1年に数回程度あり、最近では2020年11月にマグニチュード5.7、最大震度5弱の地震が起きました。
国内:トカラ列島近海の地震は500回以上に
トカラ列島近海では21日(土)から群発地震が始まりました。ピークとなった23日(月)には有感地震が183回発生。21日(土)から29日(日)10時までの累計では、速報値で539回に達しています。近年の群発地震の中では有感地震の回数が最も多くなりました。
一連の地震で最も規模が大きいのは22日(日)の17時15分と24日(火)16時04分に発生したマグニチュード5.1です。2023年の活動では最大がマグニチュード5.1、2021年の活動ではマグニチュード6.1でした。
回数は多い一方で、規模に関しては過去の活動と大きくは変わりません。
24日(火)以降は有感地震の回数が徐々に減少していて、活動全体としては落ち着く方向に向かっているとみられます。ただ、その中でも震度3以上の揺れを伴うような地震はまだ発生していますので、もうしばらくは注意が必要です。
一連の地震で最も規模が大きいのは22日(日)の17時15分と24日(火)16時04分に発生したマグニチュード5.1です。2023年の活動では最大がマグニチュード5.1、2021年の活動ではマグニチュード6.1でした。
回数は多い一方で、規模に関しては過去の活動と大きくは変わりません。
24日(火)以降は有感地震の回数が徐々に減少していて、活動全体としては落ち着く方向に向かっているとみられます。ただ、その中でも震度3以上の揺れを伴うような地震はまだ発生していますので、もうしばらくは注意が必要です。
世界:フィリピンの沖でM6.2の地震
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は4回発生しています。最も大きな地震は、スコシア海で発生したマグニチュード6.6です。
今回はフィリピンの地震に注目します。日本時間の24日(火)の昼前にフィリピン・ミンダナオ島の東の海域を震源とするマグニチュード6.2、深さ約5kmと推定される地震が発生しました。
震源の浅い地震でしたが、陸地から少し離れていたため揺れの影響は出ていません。また、地震のメカニズムが横ずれ型だったことから、津波の発生もありませんでした。
また、その地震の震源から西南西に500kmほど離れたミンダナオ島の南の海域では、日本時間の28日(土)朝にマグニチュード6.1の地震が起きています。こちらは深さが約102kmの深発地震で別のタイプです。
ミンダナオ島付近はフィリピン海プレートが陸のプレートの沈み込んでいる影響で、地震が多く発生しています。ただ、24日(火)の地震はプレート境界よりも東側の浅い所が震源ですので、フィリピン海プレートの内部が破壊されたとみられます。あまり規模の大きな地震は起きていない領域です。
今回はフィリピンの地震に注目します。日本時間の24日(火)の昼前にフィリピン・ミンダナオ島の東の海域を震源とするマグニチュード6.2、深さ約5kmと推定される地震が発生しました。
震源の浅い地震でしたが、陸地から少し離れていたため揺れの影響は出ていません。また、地震のメカニズムが横ずれ型だったことから、津波の発生もありませんでした。
また、その地震の震源から西南西に500kmほど離れたミンダナオ島の南の海域では、日本時間の28日(土)朝にマグニチュード6.1の地震が起きています。こちらは深さが約102kmの深発地震で別のタイプです。
ミンダナオ島付近はフィリピン海プレートが陸のプレートの沈み込んでいる影響で、地震が多く発生しています。ただ、24日(火)の地震はプレート境界よりも東側の浅い所が震源ですので、フィリピン海プレートの内部が破壊されたとみられます。あまり規模の大きな地震は起きていない領域です。
出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
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