九州北部・九州南部・中国・四国・近畿が梅雨明け 6月の梅雨明けは初の所も

2025-06-27 11:00 ウェザーニュース

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今日6月27日(金)、気象台は九州北部地方・九州南部・中国地方・四国地方・近畿地方が「梅雨明けしたとみられる」と発表しました。

いずれも平年よりかなり早い梅雨明けで、九州北部・中国・四国・近畿では統計史上最も早く、初めて6月中の梅雨明けとなりました。九州南部では過去2番目に早い梅雨明けです。(速報値)
今日・明日〜2週間先までの週間天気予報今日・明日〜2週間先までの週間天気予報

いずれの地域も平年より「かなり早い」梅雨明け

太平洋高気圧が勢力を強めて西日本方面に張り出し、偏西風の蛇行が日本付近で北上しています。梅雨前線はこの先は不明瞭になり、西日本を中心に夏のような天気の日が1週間以上続く見通しです。

また、1か月予報の資料を見ると、この先1か月を通してみても西日本を中心に降水量が少ない予想となっています。

このため気象庁は、九州〜近畿の梅雨明けの発表に至ったとみられます。
▼気象庁の発表
九州南部の梅雨明け 鹿児島地方気象台発表
 平年差階級:かなり早い
 平年より18日早く、昨年より19日早い
九州北部地方(山口県を含む)の梅雨明け 福岡管区気象台発表
 平年差階級:かなり早い【最早】
 平年より22日早く、昨年より20日早い
四国地方の梅雨明け 高松地方気象台発表
 平年差階級:かなり早い【最早】
 平年より20日早く、昨年より20日早い
中国地方の梅雨明け 広島地方気象台発表
 平年差階級:かなり早い【最早】
 平年より22日早く、昨年より24日早い
近畿地方の梅雨明け 大阪管区気象台発表
 平年差階級:かなり早い【最早】
 平年より22日早く、昨年より21日早い

・梅雨入り/梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
・春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合があります。
・統計は1951年以降。梅雨明けを特定できなかった年は除外。
各地の梅雨入り 梅雨明け

時期先取りの暑さが続く

週間天気予報
夏らしい天気が続くことで、西日本を中心に気温も夏らしくなる予想です。東海以西の各地では来週は最高気温が35℃以上の猛暑日が続出するおそれがあります。

夜も気温があまり下がらず、疲労や睡眠不足によっても熱中症のリスクが高まる可能性があります。こまめな水分補給やエアコンの使用等で積極的に熱中症予防を行ってください。
今日・明日〜2週間先までの週間天気予報今日・明日〜2週間先までの週間天気予報

これまでの降水量は多めの傾向

気象庁HPより
夏らしい天気が続くと気になるのは水不足です。幸い、今年はこれまでに降った雨の量が平年の同時期と比べると多めの所が多くなっています。

一方、平年の“梅雨末期”には災害級の大雨となる所が多いように、これからの時期の降水が少ないと、通算の降水量は少なくなってしまうかもしれません。今後の少雨の状況は引き続き注目が必要と言えそうです。
長期予報 この先3か月の天候見解

各地の梅雨明けは

ウェザーニュースによる今年の梅雨の見通しでは、東日本や東北地方の梅雨明けも平年より早めと予想しています。

東日本や東北地方では、7月上旬には一旦偏西風帯が南下して、気圧の谷の影響などで曇りや雨の日が増えるとみられます。その状態もさほど長続きはせず再び太平洋高気圧は強まる予想で、梅雨明けは早めになりそうです。
各地域の梅雨明け
2025年
(◊は予想)
昨年平年
沖縄6月8日頃6月20日頃6月21日頃
奄美6月19日頃6月22日頃6月29日頃
九州南部6月27日頃7月16日頃7月15日頃
九州北部6月27日頃7月14日頃7月19日頃
四国6月27日頃7月17日頃7月17日頃
中国6月27日頃7月21日頃7月19日頃
近畿6月27日頃7月18日頃7月19日頃
東海7月上旬⬫7月18日頃7月19日頃
関東甲信7月上旬⬫7月18日頃7月19日頃
北陸7月中旬⬫7月31日頃7月23日頃
東北南部7月中旬⬫8月1日頃7月24日頃
東北北部7月中旬⬫8月2日頃7月28日頃
※ウェザーニュースによる独自予想
各地の梅雨入り 梅雨明け

梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値 秋に見直されることも

梅雨は大雨による災害が発生しやすい時期であり社会的関心が高いことから、気象庁では現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報的に「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っています。

あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。

2022年には梅雨入り・梅雨明けの期日が秋になってから大幅に見直され、20日間以上もの大修正となった地域もありました。
関連記事「2022年 関東などの梅雨明けが1か月遅く修正 気象庁が過去にない大幅見直し」
梅雨入り・梅雨明けの発表で用いられる地域区分
沖縄地方沖縄県
奄美地方鹿児島県(奄美市、大島郡、十島村)
九州南部宮崎県、鹿児島県(薩摩地方、大隅地方、種子島・屋久島地方)
九州北部地方山口県、福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県
四国地方香川県、愛媛県、徳島県、高知県
中国地方鳥取県、島根県、岡山県、広島県
近畿地方京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県
東海地方静岡県、岐阜県、三重県、愛知県
関東甲信地方東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県
北陸地方新潟県、富山県、石川県、福井県
東北南部山形県、宮城県、福島県
東北北部青森県、秋田県、岩手県

※北海道は梅雨前線の影響が明瞭にならないため、気象庁は発表対象外としています。
長期予報 この先3か月の天候見解
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