秋にかけてエルニーニョ、ラニーニャ現象の発生可能性は低い(エルニーニョ監視速報)

2025-06-11 13:00 ウェザーニュース

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気象庁は6月10日(火)にエルニーニョ監視速報を発表しました。

監視海域の海面水温は平常の状態が続いています。これから秋にかけてエルニーニョ、ラニーニャ現象の発生可能性は低い状況です。

大気と海洋の状態は平常であることを示す

5月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は-0.2℃で、4月よりも下降して基準値に近くなっています。

また、エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の3月の値も+0.1℃と基準値に近い値です。

太平洋赤道域の海面水温は西部で平年より高く、中部から東部では平年より低くなりました。

太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年程度で、大気下層の東風(貿易風)は平年より強くなっています。

このような大気と海洋の状態は、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常であることを示しています。

平常の状態が継続する予想

5月の太平洋赤道域の海面水温は基準値に近くなっています。エルニーニョ/ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果によると秋にかけて基準値に近い値で推移すると予測しています。

6月は平常の状態になる可能性が100%と高く、7月と8月は80%、9月は70%、10月は60%と高い確率です。

▼エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の定義
気象庁ではエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が6か月以上続けて+0.5℃以上となった場合を「エルニーニョ現象」、−0.5℃以下となった場合を「ラニーニャ現象」と定義しています。

梅雨明け後は猛暑の可能性

太平洋熱帯域の西部で海面水温が高いことから、東南アジアからフィリピンの東にかけて対流活動が活発になるとみられます。

この夏は偏西風が平年より北を流れやすく、太平洋高気圧の北への張り出しが強くなる予想です。

梅雨明け後は平年より気温が高く、猛暑となる可能性があります。
長期予報 この先3か月の天候見解

出典
気象庁
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