関東や東北太平洋側 近年は「梅雨寒」が減少傾向

2025-06-06 10:58 ウェザーニュース

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6月に入り関東も梅雨入りが近づいてきました。関東や東北では「梅雨寒」という言葉があるように、肌寒い印象がある梅雨ですが、近年においては「梅雨寒」が減少傾向を示しています。

2000年代から減少が目立つ

梅雨前線は夏の暑さをもたらす太平洋高気圧と、冷涼な空気を持つオホーツク海高気圧の境界に形成されのが典型的なパターンです。

オホーツク海高気圧から関東や東北の太平洋側に冷たい北東の風が吹き込むことで「梅雨寒」となります。東北ではこの風を「やませ」と呼び、冷害を引き起こすことがしばしばありました。

ただ、観測データでは「梅雨寒」が近年減少傾向となっています。宮城県仙台市と千葉県銚子市で、梅雨の時期に当たる6〜7月に最高気温が20℃未満だった日数を見ていくと、特に2000年以降の減少が目立ちます。

今年も気温高い予想 梅雨寒は少ないか

仙台市では2023年が0日、2024年は1日しかありませんでした。6月、7月の月平均気温も2010年以降は高い年が多くなっています。最近は梅雨の時期を迎えてもオホーツク海高気圧が不明瞭で、関東や東北まで暖気が流れ込みやすくなっているとみられます。

地球温暖化の影響で、日本の夏の気温は以前よりも暑くなっていると考えられ、梅雨の時期も同様に暖気が優勢となり、梅雨寒が現れにくくなっている可能性があります。
関連記事「温暖化が進むと、日本はいったいどこまで暑くなるの?」

最新の1か月予報では、関東、東北ともに気温は平年よりも高い予想です。今年の梅雨も「梅雨寒」は少なく、蒸し暑い日が多くなる見通しです。
長期予報 この先3か月の天候見解
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