温暖化で“双子”のさくらんぼが増加!? お得に買える? 味の違いは?
佐藤錦は不作、紅秀峰は平年並みか
全国一のさくらんぼ生産量を誇る山形県の発表によると、今年もさくらんぼの生産量が少なくなる見込みです。予想収穫量は9,100~10,200トンで平年比の72〜80%ほどでした。
「今年は佐藤錦の開花時期である4月下旬が低温、さらに強風や雨の日が多かったため受粉がうまくいきませんでした。これにより、実のつきぐあいが悪く、収穫量も減る予想になっています。
一方で、紅秀峰は開花時期が佐藤錦よりも早いので、佐藤錦ほど被害はありませんでした。ただし、去年に引き続き双子果が多かったので、安心することはできません」(後藤さん)
「今年は佐藤錦の開花時期である4月下旬が低温、さらに強風や雨の日が多かったため受粉がうまくいきませんでした。これにより、実のつきぐあいが悪く、収穫量も減る予想になっています。
一方で、紅秀峰は開花時期が佐藤錦よりも早いので、佐藤錦ほど被害はありませんでした。ただし、去年に引き続き双子果が多かったので、安心することはできません」(後藤さん)
なぜ、さくらんぼが“双子”になるのか
双子果が生じる詳細なメカニズムはまだ不明なものの、花芽(かが)ができる収穫前年の8月頃に高温が続くと、樹にストレスがかかり、1つの花に雌しべが複数できることから双子果になりやすいとされています。
不作だった去年と今年も、収穫前年である2023年と2024年の8月の平均気温(地点=山形)が平年より2.5〜3℃も高い状況でした。品種では特に紅秀峰が影響を受けやすいようです。
不作だった去年と今年も、収穫前年である2023年と2024年の8月の平均気温(地点=山形)が平年より2.5〜3℃も高い状況でした。品種では特に紅秀峰が影響を受けやすいようです。
双子果はお得に買える? 味に違いは?
双子果も農家が1年近く大切に育てたさくらんぼです。見た目は少しいびつですが、味はどうなのでしょうか。
「味は普通の一粒のものと変わりはありません。さらに、種が2つ入っていて果実は少し小ぶりではありますが、一度に2つ分食べられるので満足感があります。
また、その見た目から規格外品とされ、一般的な販売ルートで流通することはほぼありません。そのため、出回っている量は少ないものの通常よりお求めやすい価格で購入することができます。
「味は普通の一粒のものと変わりはありません。さらに、種が2つ入っていて果実は少し小ぶりではありますが、一度に2つ分食べられるので満足感があります。
また、その見た目から規格外品とされ、一般的な販売ルートで流通することはほぼありません。そのため、出回っている量は少ないものの通常よりお求めやすい価格で購入することができます。
形がかわいく味も変わらないから廃棄するのはもったいないと、ファンになる方も少なくなくありません。うちでも昨年から全部は摘果せずに大きくなるまで育て、店頭に並ぶ一般流通は難しいものの、規格外品として通販などで販売しています。ただし、形状的に衝撃を受けやく通常のさくらんぼより傷みやすいので、早めに食べることをオススメします」(後藤さん)
さくらんぼの旬は初夏までの短期間です。見た目が気にならないという方は、ネット通販などで、双子果をお得に味わってみてはいかがでしょうか。
ウェザーニュースでは、気象情報会社の立場から地球温暖化対策に取り組むとともに、さまざまな情報をわかりやすく解説し、皆さんと一緒に地球の未来を考えていきます。
特集 ウェザーニュースと考える地球の未来
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