紙を食べる!? 夏にかけて活動的に? 夜行性で湿った場所を好む“謎の虫”の正体

2025-06-14 11:00 ウェザーニュース

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東北以外は梅雨入りとなり、ジメジメと蒸し暑い日が増えてきました。梅雨から夏にかけては、家の中の虫やカビなどに用心が必要になってきます。

薄暗い部屋の壁や和室の障子、本棚や書籍の近くで、白っぽい虫を見かけたことはないでしょうか。素早く不気味に動くこともあり、人に不快感を与えます。

それは紙魚(シミ)かもしれません。湿った場所を好み、夏にかけて活動的になることから、これから注意したい虫です。虫ケア用品最大手のアース製薬にエサや潜む場所、対策など教えていただきましょう。
各地の梅雨入り 梅雨明け

いつの間にか紙を食害する紙魚とは

シミの姿を見たことがあるでしょうか。見かけたとしても正体がわからない“謎の虫”となっているかもしれません。

「『紙魚』と書いて『シミ』と読みますが、シミ目シミ科の虫です。体長は約10mmくらいで、色は種類によって多少異なりますが、灰褐色のうろこで覆われ、銀色の光沢があったり、暗い銀色に見えるものが多いといわれています」

名前は聞いたことがあっても、実際に目にしたことはない人もいるかもしれません。

「シミは夜行性なので昼間は室内の暗い場所やさまざまな隙間、書庫や納戸等に潜んでいるのであまり見かけることはありませんが、夜になると這い出してきて、俊敏に走りまわることができます。湿ったところが好きで、夏の時期に活動的になることが多いです」
シミの何が問題なのでしょうか。

「夜の間に、書籍や掛け軸などに害を加えることがあります。『見た目や素早くクネクネと動く様子が気持ち悪い』という人も多く、人に不快感を与える不快害虫の1つです。

身体が平べったく、本当にわずかな隙間からでも家の中に簡単に入ってきて住みついていることが多いといわれています」

シミの発生を防ぐには?

シミの身体は平べったいため、わずかな隙間からでも家の中に簡単に入ってきて住みついていることがあります。

「シミは湿ったところを好むので、こまめな換気を心がけてください。換気の際は、湿気の溜まりやすい押入れやクローゼット、書棚の扉を開けておくと効果的です。押入れやクローゼットに置いている紙類のうち、不要なものは処分するとよいでしょう。

また、書籍などは定期的に虫干しをするとよいです。ただし、書籍や掛け軸などは直射日光に当たると変色することがあるため、日が当たらないで場所で時間をかけて行います。また、大切にしている書籍や掛け軸などは、シミの被害に遭わないよう桐の箱などに入れて保管することもおすすめです」
もしもシミを見つけてしまったら、どうしたらよいのでしょうか。

「パッケージの裏面の適用害虫に『シミ』の記載のある、不快害虫用のスプレー剤を直接スプレーします。近くからスプレーすると吹き飛んでしまう可能性もあるため、少し離してスプレーするとよいでしょう」

シミは気づかぬうちに大切なものに被害を与えることがあります。蒸し暑くなるこれからの時期は、注意しておきたいですね。
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