3年連続で予報精度No.1 2024年ウェザーニュース天気予報精度

2025-06-09 11:20 ウェザーニュース

ウェザーニュースでは、天気予報の精度に徹底的にこだわり、毎日の予報に対して評価を改善を繰り返して、精度向上に取り組んでいます。

2024年一年間の天気予報精度(降水捕捉率および適中率)検証した結果、ウェザーニュースは高精度を保ち、気象庁を上回りました。

また、第三者機関(株式会社東京商工リサーチ)が行った天気予報の精度に関する調査において、日本国内の主要な天気予報5サービスの中で、ウェザーニュースが予報精度No.1に認定されました。2022、2023年に引き続き3年連続で、ウェザーニュースが年間を通して最も高い予報精度(適中率)の天気予報サービスとして評価されました。
» 「ウェザーニュース」が3年連続で天気予報サービスにおける予報精度No.1を獲得


本記事では、2024年1月から12月にかけての一年間の天気予報精度について振り返ります。

【降水捕捉率】年間を通して高水準 気象庁より高精度

ウェザーニュースでは、毎朝5時に発表した今日の天気予報を対象に【降水捕捉率】と【適中率】の2つの方法で行なっています。

降水捕捉率とは、実際に雨が降った日に、雨が降るという予報を出していた割合のことです。降水捕捉率が高い予報は、雨の見逃しが少なく、予想外の雨に降られて濡れてしまうということをできるだけ防ぐことができます。

ウェザーニュースの2024年の一年間を通じた降水捕捉率は、88%となりました。
気象庁がホームページ上で発表している結果と比較すると、1月から12月のすべての月でウェザーニュースが上回る結果となり、特に7〜9月で精度の差が顕著になっています。

夏はゲリラ雷雨(ゲリラ豪雨)や台風の接近による湿った空気などの影響で突発的・局地的な雨が増えるため、他の期間と比べると天気予報の精度が落ちやすい季節です。ウェザーニュースでは、独自の気象観測網やユーザーの皆さんから送っていただくウェザーリポート、全国に展開する小型ライブカメラ(ソラカメ™)などを活用し、より細かく正確に現地の様子を把握することで、夏の予報精度の悪化を軽減することができています。

【適中率】偏りは小さく、トータルで精度の高い予報

適中率とは、予報全体のうち、雨の予報で雨が降った割合と、雨が降らない予報で雨の降らなかった割合とを足したものです。つまり、雨の降った所と雨の降らなかった所を合わせた精度となります。

前述した降水捕捉率だけを高めようすると、雨の見逃しを防ぐために少しでも雨の可能性がある場合に雨の予報を出すことになり、今度は予報の空振りが増えてしまいます。ウェザーニュースでは、雨の見逃しと予報の空振りの両方を減らしたバランスの良い予報を目指しています。

ウェザーニュースの2024年の一年間を通じた適中率は、88%となりました。
結果を月別で比較すると、すべての月で80%から90%あまりと、気象庁とほぼ同等またはそれ以上となっています。

以上の結果から、2024年は降水捕捉率、適中率の両方において高水準を保ち、気象庁の予報精度を上回りました。

(※)降水捕捉率・適中率ともに、気象庁の評価方法に準拠しています。対象地点は発表官署の所在している一次細分区域内のアメダスで、降水量が1.0mm以上(雪の場合は0.5mm以上)となった場合を「降水あり」として評価しています。

高精度を支える3つのポイント

ウェザーニュースが高い精度で予報を発表できるのには、いくつかの理由があります。

まず1つ目は、日本最大の気象観測網を持っている点です。ウェザーニュースは、独自観測機や気象庁が設置している約1,300か所のアメダスなども合わせて、全国に約1.3万か所の気象観測網を備えています。また、ウェザーニュースのユーザーの皆さんからは現地の空や天気の報告(ウェザーリポート)がリアルタイムに届きます。さらに2024年3月からはユーザーの皆さんに小型ライブカメラ(ソラカメ™)の配付を開始し、2025年5月現在で2400台以上も設置・観測に協力いただいています。
予報センターでは、気象観測データやウェザーリポート、ソラカメの映像をリアルタイムで確認し天気の実況把握を行います。より正確で詳細な情報をベースに天気予報を作ることが、精度向上につながります。

2つ目は、世界各国の気象予測モデルを独自に最適化している点です。ウェザーニュースでは、日本の気象庁・ヨーロッパ・アメリカ・韓国・ドイツなど世界各国の気象予測モデルに加えて、独自に開発した気象予測モデルの計算結果を天気予報に用いています。各気象モデルのシミュレーション結果にはそれぞれ癖や特性がありますが、気象のエキスパートの知見を盛り込んだ独自のAI技術でそれらを評価・最適化して天気予報を作ることで、より高精度な天気予報を実現しています。

3つ目は、1km四方という超高解像度な天気予報の発表です。ウェザーニュースでは1km四方という非常に細かい解像度で天気予報を発表しています。この超高解像度な天気予報により、細かい地形などによる地域特性や小さいスケールの気象現象まで表現できるようになったことで、精度向上につながりました。

» 【予報精度向上の取り組み】予報精度No.1を支える3つのポイント

2024年の予報精度を振り返って

ゲリラ雷雨のようにいつ・どこで・どの程度の雨が降るのか、暖候期は特に予測の難しい日が多くなります。予報センターでは、日々全国のウェザーニュースアプリのユーザーの皆さんから届く多くの天気報告や小型ライブカメラ(ソラカメ™)を参考に傾向を捉え、各数値予報モデルの中から最適モデルを決定し、細やかな調整を行って日々の天気アイコンに反映する。これを短いステップで繰り返し行うことによって、適中率を下げすぎることなく、少しでも降水捕捉率を上げ、ユーザーの皆さんに雨のリスクを可能な限り適切に伝えることができました。

これからも多くのユーザーの皆さんからの天気報告に支えられながら、より精度の高い予報を提供し、皆さんにお返しができるように努力し続けます。

【柳井 剛】
ウェザーニュース予報センター所属。千葉県袖ケ浦市出身。入社15年目。予報精度改善チームにて精度検証・改善を行っている。

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