東北地方で虹色のハロが出現 薄雲を構成する氷の粒が空を演出

2025-05-16 13:30 ウェザーニュース

上空の薄い雲がひろがっている東北地方では、太陽の周りに虹色の環「ハロ」が出現しています。

ハロやアークなどの大気光学現象が見られたあとは天気が崩れることがあります。空模様の変化に注目してみてください。

上空の薄雲が虹色を映し出す

今日5月16日(金)の北日本では晴れている所が多いものの、上空の高い所には薄雲がかかってきました。この薄雲は氷の粒で構成されています。

六角柱状の氷の粒が太陽の光を屈折させることで、特定の角度の円周上に光が強く見える部分ができ、これがハロ(暈 かさ)と呼ばれます。

この六角柱状の氷晶が横に寝た状態に揃っていると、タンジェントアークと呼ばれる、虹色に分かれた光りの帯に見えるようになります。今回はこのタンジェントアークがハロに重なっていることで、比較的クッキリとした虹色に見えていると考えられます。

タンジェントアークは太陽高度によって見た目の形状が変わり、高度が低いうちはタンジェントアーク、太陽が高くなると外接ハロになり、より高いとハロとほぼ同じ円形に見えます。タンジェントアークはハロの上下に接する弧状に見える現象、外接ハロは上下のタンジェントアークがつながった楕円形に見える現象です。
各地から届いたハロの写真

ハロやアークが見えると天気が下り坂になることも

観天望気のひとつに、「ハロが見えると天気が下り坂」というものがあります。低気圧・温暖前線が接近してくる際には、まず雲域の端の部分でハロやアークなどの光学現象が見られ、その後次第に雲が厚くなって雨が降りだすためです。

今日見えているハロやアークは上空約9,000m付近のジェット気流に対応した巻雲・巻層雲により出現していると考えられ、西側から気圧の谷が接近してくることを示唆しているとみることも出来そうです。

ハロやアークが見られたあとに空が白っぽさを増して、雲が増えてくると天気が下り坂です。空の変化に注目してみてください。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿) 新入社員17年目 さん 空   (宮城県) さん

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