たんぽぽの花びらの数、何枚か知ってる? 意外と知られていないタンポポの真実
在来種のニホンタンポポと外来種のセイヨウタンポポに大別
まず、たんぽぽという植物の概要について教えて頂けますか。
「たんぽぽはタンポポ属キク科の植物で、原産地はヨーロッパです。日本でよく見られる代表的なたんぽぽは、在来種のニホンタンポポと外来種のセイヨウタンポポの2種類に大きく分けられます。
別名をツヅミクサ(鼓草)といい、多年草で日当たりのよい野原や田んぼの畦(あぜ)や草地に生えます。たんぽぽは規則正しく、花は朝に開き、夕方になると花を閉じます。地面に近いところに葉が広がっており、茎を伸ばさずに光合成ができるため、踏まれてもダメージを受けにくく、枯れることはほとんどありません。
「たんぽぽはタンポポ属キク科の植物で、原産地はヨーロッパです。日本でよく見られる代表的なたんぽぽは、在来種のニホンタンポポと外来種のセイヨウタンポポの2種類に大きく分けられます。
別名をツヅミクサ(鼓草)といい、多年草で日当たりのよい野原や田んぼの畦(あぜ)や草地に生えます。たんぽぽは規則正しく、花は朝に開き、夕方になると花を閉じます。地面に近いところに葉が広がっており、茎を伸ばさずに光合成ができるため、踏まれてもダメージを受けにくく、枯れることはほとんどありません。
在来種は日本原産のたんぽぽを指し、エゾタンポポやカントウタンポポ、カンサイタンポポなど、15~20品種が生育しています。ニホンタンポポは春に咲き、昔から環境が変化しにくい社寺の境内や田畑などでよく見られます。
在来種には白いたんぽぽも2種類自生しています。西日本を中心としたシロバナタンポポと、特に中国地方を中心とするキビシロタンポポです」(小山さん)
在来種には白いたんぽぽも2種類自生しています。西日本を中心としたシロバナタンポポと、特に中国地方を中心とするキビシロタンポポです」(小山さん)
たんぽぽの花びらの枚数は?
“えーっ!”と思われるかもしれませんが、たくさんの花弁(花びら)に見えているものが『舌状花(ぜつじょうか)という』一つひとつの『花』であり、それぞれに雄しべが5本、雌しべが1本ずつ、ちゃんと付いています。
試しにたんぽぽの花を一枚、採ってみてください。黄色い花の先端部が5つに分かれているのを確認できると思います。やや確認しにくいので、ルーペなどを使用して頂くのがいいでしょう。
この花が100~200個集まって、大きな一つの花のように見えているのです。たんぽぽのように小さな花がたくさん集まって一つに見える花形を『頭状花(とうじょうか)』といって、キク科の植物に多く見られます」(小山さん)
試しにたんぽぽの花を一枚、採ってみてください。黄色い花の先端部が5つに分かれているのを確認できると思います。やや確認しにくいので、ルーペなどを使用して頂くのがいいでしょう。
この花が100~200個集まって、大きな一つの花のように見えているのです。たんぽぽのように小さな花がたくさん集まって一つに見える花形を『頭状花(とうじょうか)』といって、キク科の植物に多く見られます」(小山さん)
桜の花が散ってしまったのちも、たんぽぽの黄色い花はしばらく咲き続けます。5枚の花びらをもった小さな花の一つひとつを、じっくりと観察してみてはいかがでしょうか。
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