鼻水や鼻詰まりに悩む季節 「鼻すすり」が身体に悪い理由
鼻すすりはなぜよくないのか
室内外の寒暖差や風邪などのせいか、気づくと鼻をすすっているということはないでしょうか。グズグズいわせているのも不快ですが、鼻すすりもよくないといいます。
「鼻すすりは、鼻水が垂れそうになったり鼻詰まりを起こしているときに、不快な状態を解消しようとして鼻水を吸い込む行為です。
鼻すすりがよくない理由として、吸い込むときに耳に圧力がかかってしまうことがあります。鼻と耳は耳管(じかん)という管でつながっています。鼻をすするとき鼓膜に圧がかかり、内側にへこんでしまうのです。
これを繰り返しているうちに中耳の機能が傷害されることがあります。鼓室の粘膜から滲出液がにじみ出て滲出性中耳炎になったり、鼓膜がへこんだままになる癒着性中耳炎や、鼓膜の一部がへこんでが中耳に入り込み、かたまりになる真珠腫性中耳炎にる恐れがあります。
アレルギー性鼻炎など鼻の病気にかかった後に滲出性中耳炎になる患者さんは少なくなく、鼻すすりを止めるよう指導もします。
鼻水を吸い込むことで、耳管に流れてしまうのも問題です。鼻水は、鼻の粘膜についた細菌やウイルスを流すためのもの。本来体外に出ていくべき鼻水が体の奥に入ってしまいます。鼻水が耳管を通して中耳に入ると急性中耳炎を起こし、耳痛や耳だれをおこすことがあります。
また、耳管ではなく喉に流れてしまう場合もあります。鼻水に付着した細菌やウイルスが、喉に流れることで、喉の炎症を引き起こす恐れもあるのです」(川島先生)
「鼻すすりは、鼻水が垂れそうになったり鼻詰まりを起こしているときに、不快な状態を解消しようとして鼻水を吸い込む行為です。
鼻すすりがよくない理由として、吸い込むときに耳に圧力がかかってしまうことがあります。鼻と耳は耳管(じかん)という管でつながっています。鼻をすするとき鼓膜に圧がかかり、内側にへこんでしまうのです。
これを繰り返しているうちに中耳の機能が傷害されることがあります。鼓室の粘膜から滲出液がにじみ出て滲出性中耳炎になったり、鼓膜がへこんだままになる癒着性中耳炎や、鼓膜の一部がへこんでが中耳に入り込み、かたまりになる真珠腫性中耳炎にる恐れがあります。
アレルギー性鼻炎など鼻の病気にかかった後に滲出性中耳炎になる患者さんは少なくなく、鼻すすりを止めるよう指導もします。
鼻水を吸い込むことで、耳管に流れてしまうのも問題です。鼻水は、鼻の粘膜についた細菌やウイルスを流すためのもの。本来体外に出ていくべき鼻水が体の奥に入ってしまいます。鼻水が耳管を通して中耳に入ると急性中耳炎を起こし、耳痛や耳だれをおこすことがあります。
また、耳管ではなく喉に流れてしまう場合もあります。鼻水に付着した細菌やウイルスが、喉に流れることで、喉の炎症を引き起こす恐れもあるのです」(川島先生)
鼻すすりをしないために
鼻すすりが癖になってしまうのはよくないのですね。
「鼻すすりの原因となる風邪や鼻炎など、原因となる疾患をなるべくはやく治すことが大切です。特に、まだ体の器官が未発達なお子さんは、中耳炎などにかかりやすくなります。鼻すすりが続くようなら、耳鼻科を受診しましょう。
ただ、鼻水は細菌やウイルス、アレルギー物質などを含んでいるので、そのまま鼻の中に溜めておくのもよくありません。鼻水が出る間は、こまめに鼻をかんで除去することです」(川島先生)
正しい鼻のかみ方を行うのも大切だといいます。
「両鼻を一度にかむ人がいますが、鼓膜に強い圧力がかかってしまいます。鼻をかむときは、一気にかもうとしないこと。優しく、片方ずつ行うのがポイントです。
ティッシュを鼻に当て、片方の鼻翼を押さえながら、ゆっくり反対の鼻水を出します。反対側の鼻水も同様に出し、左右交互に何度か繰り返して、鼻水が残らないようにします」(川島先生)
11月から年末にかけては、忙しく体調も崩しやすくなります。鼻水からさらなる不調を招いてしまわないよう気をつけていきましょう。
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「鼻すすりの原因となる風邪や鼻炎など、原因となる疾患をなるべくはやく治すことが大切です。特に、まだ体の器官が未発達なお子さんは、中耳炎などにかかりやすくなります。鼻すすりが続くようなら、耳鼻科を受診しましょう。
ただ、鼻水は細菌やウイルス、アレルギー物質などを含んでいるので、そのまま鼻の中に溜めておくのもよくありません。鼻水が出る間は、こまめに鼻をかんで除去することです」(川島先生)
正しい鼻のかみ方を行うのも大切だといいます。
「両鼻を一度にかむ人がいますが、鼓膜に強い圧力がかかってしまいます。鼻をかむときは、一気にかもうとしないこと。優しく、片方ずつ行うのがポイントです。
ティッシュを鼻に当て、片方の鼻翼を押さえながら、ゆっくり反対の鼻水を出します。反対側の鼻水も同様に出し、左右交互に何度か繰り返して、鼻水が残らないようにします」(川島先生)
11月から年末にかけては、忙しく体調も崩しやすくなります。鼻水からさらなる不調を招いてしまわないよう気をつけていきましょう。
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