ホルムズ海峡封鎖の日本への影響 AISが映すエネルギー輸送を支える人々の姿

2026-04-28 17:55 ウェザーニュース

シェアする
x_shareline_share
copy_share
シェアする
x_shareline_share
copy_share
2026年2月末のホルムズ海峡封鎖から約2ヶ月が経過しました。ウェザーニューズでは、AIS(船舶自動識別装置)データをもとに、日本の港湾に出入りするエネルギー輸送船の動向と、国家石油備蓄基地の変化を分析しました。
ウェザーニューズ航海気象 記事一覧

外航タンカーの入港減少

封鎖後、日本の港湾に入港する外航タンカー船は全体として減少傾向にあります。

特に、LNG(液化天然ガス)外航船は、封鎖前の週平均87隻から68隻へと約22%減少しました。LPG(液化石油ガス)外航船も、週平均29隻から20隻へと約29%減少しています。

一方、原油外航船は封鎖後に減少トレンドとなっておりましたが、直近では増加トレンドへ変化していることも注目ポイントです。

内航タンカー船、国内の石油再配分の活発化

外航タンカー船が減少する一方で、日本国内を航行する内航タンカー船は増加しています。内航タンカー船の入港数は、週平均1,354隻から1,678隻へと約24%増加しました。

特に北九州(+57%)、神戸(+45%)、水島(+37%)、大阪(+25%)などの港で増加が目立っています。輸入量の変化を補う形で、製油所や備蓄基地間での再配分・移送が活発化していると考えられます。

国家備蓄の活用の動き

日本には石油の安定供給を目的とした国家備蓄基地が全国10カ所に設置されています。このうち6基地周辺で内航タンカー船の停泊隻数を週次で追跡したところ、封鎖前の週平均約10.5隻に対し、封鎖後は約16.4隻と、約56%増加していました。

特に白島(福岡県)では増加が顕著で、備蓄関連の輸送が活発化している状況が確認できます。

また、この輸送には通常外航を航行する大型タンカーが関与しているケースも見られ、輸入環境の変化に対応するため、国家備蓄の活用が進んでいるとみられます。

AISデータが示す“現場の変化”

AISデータからは、日本国内のエネルギー輸送の変化だけでなく、それを支える現場の動きも浮かび上がります。

危険物荷役の頻度が増えている内航船員の方々、備蓄輸送にも携わる外航船員の方々、多くの船の入出港を管理されている備蓄基地職員の方々の動きがわかります。

ウェザーニューズは、エネルギー輸送の最前線を支える方々に対し、気象・海象の面からのサポートを今後も継続していきます。
航海気象 関連記事(英語)「Hormuz Gridlock: AIS Data Reveals a Global Shift in Energy Transport」
航海気象サービス「SeaNavigator」で無料公開中

出典
※AISによる船舶動静の分析:Kpler社が提供するMarine Trafficデータをもとに作成
※対象船種はタンカー船全船、入港判定はAIS速力が1kts以上から1kts未満へと変化した様子、出港判定はAIS速力 1kts未満から1kts以上で判定しています。錨地や沖待ちが入出港カウントに含まれている可能性があります。
※集計期間:2026年1月5日〜4月19日
シェアする
x_shareline_share
copy_share

お天気ニュース

各エリアの天気予報

アクセスランキング

アメダスランキング

気温

降水量

降雪量

湿度

  • 順位

    地点

    観測値

    ()

    ()

    ()

    ()

    ()

    ()

警報・注意報の履歴

お天気ニュース

ウェザーニュース公式SNS
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_facebook.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_x.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_line.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_youtube.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_insta.webp
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_tiktok.svg