週刊地震情報・年末拡大版
青森県東方沖でM7.5 トカラ列島では2000回超の地震
トカラ列島近海で2000回以上の有感地震
青森県東方沖でマグニチュード7.5
12月8日(月)23時15分頃、青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.5、深さが54kmと推定される地震が発生しました。この地震で青森県八戸市で最大震度6強、おいらせ町と階上町で震度6弱を観測しています。
国内で震度6強以上の揺れを観測する地震は2024年1月1日の能登半島地震(最大震度7)以来、青森県東方沖を震源とするマグニチュード7以上の地震は1968年以来、57年ぶりです。
地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震と解析されています。
この地震で津波警報が発表され、岩手県久慈港では0.7mの津波を観測しました。
国内で震度6強以上の揺れを観測する地震は2024年1月1日の能登半島地震(最大震度7)以来、青森県東方沖を震源とするマグニチュード7以上の地震は1968年以来、57年ぶりです。
地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震と解析されています。
この地震で津波警報が発表され、岩手県久慈港では0.7mの津波を観測しました。
初の北海道・三陸沖後発地震注意情報
日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の想定震源域に影響を与える場所が震源で、規模が基準を満たしたため、気象庁は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しました。発表されるのは今回が初めてです。
日本海溝・千島海溝沿いでは2011年に三陸沖でMw7.3の地震が発生した2日後にMw9.0の巨大な地震(東北地方太平洋沖地震)が発生したことや、1963年に択捉島南東沖でMw7.0の地震が発生した18時間後にMw8.5の地震が発生した事例があります。
青森県東方沖ではマグニチュード7.5の地震の後、12日のマグニチュード6.9の地震を筆頭に地震活動が活発になりました。ただ、後発地震に該当するような大きな地震は起きていません。
政府の地震調査研究推進本部は今後30年以内に青森県東方沖及び岩手県沖北部を震源とするマグニチュード7.9程度の地震が発生する確率を、20〜40%としています。情報の有無に関わらず、常日頃からの備えは欠かせません。
関連記事「北海道・三陸沖後発地震注意情報を発表(気象庁)」
日本海溝・千島海溝沿いでは2011年に三陸沖でMw7.3の地震が発生した2日後にMw9.0の巨大な地震(東北地方太平洋沖地震)が発生したことや、1963年に択捉島南東沖でMw7.0の地震が発生した18時間後にMw8.5の地震が発生した事例があります。
青森県東方沖ではマグニチュード7.5の地震の後、12日のマグニチュード6.9の地震を筆頭に地震活動が活発になりました。ただ、後発地震に該当するような大きな地震は起きていません。
政府の地震調査研究推進本部は今後30年以内に青森県東方沖及び岩手県沖北部を震源とするマグニチュード7.9程度の地震が発生する確率を、20〜40%としています。情報の有無に関わらず、常日頃からの備えは欠かせません。
関連記事「北海道・三陸沖後発地震注意情報を発表(気象庁)」
カムチャツカ半島沖でM8.8 世界でM8超は4年ぶり
1900年以降で6番目の巨大地震
津波が発生し、日本にも
この地震で津波が発生し、日本でも太平洋側を中心とした各地に津波が押し寄せました。地震発生の1時間後には北海道から紀伊半島の太平洋側に津波警報が発表されています。
最も大きな津波を観測したのが岩手県久慈港で141cmに達しました。そのほか、宮城県仙台港で82cm、北海道根室市花咲で78cm、茨城県神栖市鹿島港などで81cmを観測しています。
地震の規模が大きかったことや、海底地形などの影響で様々な経路で津波がやってきたことなどで、長い時間潮位変動が継続しました。仙台港は第一波の観測から12時間ほど経って最大波を観測しています。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
Maxつるぎレールスター999号新白河行きさん
最も大きな津波を観測したのが岩手県久慈港で141cmに達しました。そのほか、宮城県仙台港で82cm、北海道根室市花咲で78cm、茨城県神栖市鹿島港などで81cmを観測しています。
地震の規模が大きかったことや、海底地形などの影響で様々な経路で津波がやってきたことなどで、長い時間潮位変動が継続しました。仙台港は第一波の観測から12時間ほど経って最大波を観測しています。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
Maxつるぎレールスター999号新白河行きさん
ミャンマーでM7.7 サガイン断層の活動
日本時間の3月28日午後にミャンマーの内陸部を震源とするマグニチュード7.7、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。
ミャンマーの中央部には南北1000kmにもわたる「サガイン断層」が伸びています。今回の地震はその発生場所やメカニズムから、この断層の一部が活動した可能性が高く、少なくとも200kmの長さで破壊が起こったとみられます。2024年1月の能登半島地震では100〜150kmと推定されていますので、それを大きく上回る規模です。
サガイン断層はインドプレートとユーラシアプレートの動きにより形成されていて、非常に活動が活発な断層です。1991年には今回よりも北の領域でマグニチュード7.0、1946年にはマグニチュード7.6、1912年にはマグニチュード7.9など度々大きな地震が発生しています。
今回は200km以上の長さで断層が動いたと解析されていて、その分だけ強い揺れの領域が広範囲に及びました。震央に近いミャンマー第二の都市マンダレーや、首都ネピドーなどで改正メルカリ震度階級VIII以上の揺れとなっています。
ミャンマーの中央部には南北1000kmにもわたる「サガイン断層」が伸びています。今回の地震はその発生場所やメカニズムから、この断層の一部が活動した可能性が高く、少なくとも200kmの長さで破壊が起こったとみられます。2024年1月の能登半島地震では100〜150kmと推定されていますので、それを大きく上回る規模です。
サガイン断層はインドプレートとユーラシアプレートの動きにより形成されていて、非常に活動が活発な断層です。1991年には今回よりも北の領域でマグニチュード7.0、1946年にはマグニチュード7.6、1912年にはマグニチュード7.9など度々大きな地震が発生しています。
今回は200km以上の長さで断層が動いたと解析されていて、その分だけ強い揺れの領域が広範囲に及びました。震央に近いミャンマー第二の都市マンダレーや、首都ネピドーなどで改正メルカリ震度階級VIII以上の揺れとなっています。
遠く離れたタイで大きな被害
この地震では震央から1000kmほども離れたタイのバンコクでもビルの倒壊などの大きな被害が発生しました。長周期地震動による影響と考えられます。
長周期地震動は周期が2秒以上の揺れで、遠くまで伝わりやすく高層建築物に影響を与えやすいのが特徴です。さらにバンコクはデルタ地帯のため、地盤が悪かったことも被害を拡大につながったとの指摘もあります。
この地震でミャンマーでは3,800人以上、タイでも50人あまりの方が亡くなりました。
関連記事「タイ・バンコクは「長周期地震動」で被害拡大か」
長周期地震動は周期が2秒以上の揺れで、遠くまで伝わりやすく高層建築物に影響を与えやすいのが特徴です。さらにバンコクはデルタ地帯のため、地盤が悪かったことも被害を拡大につながったとの指摘もあります。
この地震でミャンマーでは3,800人以上、タイでも50人あまりの方が亡くなりました。
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出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
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