福岡県で線状降水帯による大雨 災害発生に厳重警戒

2025-08-09 23:49 ウェザーニュース

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福岡県では雨が降り続き、大雨災害発生の危険性が高まっています。

福岡管区気象台は、福岡地方・北九州地方で線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして、23時47分に「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。(0時27分更新)

福岡地方付近では10日(日)の朝にかけて発達した雨雲の通過しやすい状況が続き、その後は一旦、小康状態になるものの、夕方から夜にかけて再び雨が激しくなる予想です。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫等に警戒してください。
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線状降水帯発生状況・気象予報士解説〔会員向け〕

逃げ遅れないよう避難の判断を

福岡地方付近では非常に激しい雨が降り続き、沿岸を中心に3時間に200mm以上の雨が降ったとみられ、土砂災害や河川の氾濫が発生するおそれが急激に高まっています。

崖や川の近くなど、危険な場所にいる方は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、直ちに適切な避難行動をとってください。

周りの状況を確認し、避難場所への避難が危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保してください。

今後、急激に状況が悪化するおそれもあります。少しでも危険を感じた場合には、避難情報が出ていなくても自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。
関連記事 もしも避難前に特別警報が出たら

「顕著な大雨に関する情報」とは

顕著な大雨に関する情報とは、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワードを使って解説する情報です。

線状降水帯による大雨が、災害発生の危険度の高まりにつながるものとして社会に浸透しつつあるため、危機感を伝えるために2021年から運用が始まりました。

情報が発表された地域の周辺では危険が迫っているため、地元の自治体が発表する避難情報などを確認して、速やかに適切な行動をとるようにしてください。

なお気象庁によると、過去のデータを用いたシミュレーションの結果、この「顕著な大雨に関する情報」は1年間に全国で約10〜20事例程度の発表が想定されるとのことです。発表の頻度は特別警報と比べて多いものの、当該の地域にとっては数年に一度あるかないかの大雨ですので、決して油断をしないようにしてください。
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