わが身を守るためには? 暴風雪に遭遇したときの対処法

2026-01-24 05:00 ウェザーニュース

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1年のうちで最も寒さが厳しいとされる「大寒」(2026年は1月20日)が過ぎて、この冬もたびたび、強い寒気の襲来による暴風雪への警戒が呼び掛けられています。

暴風雪に見舞われた幹線国道で多くの車が立ち往生し、周辺も含めた大規模な交通マヒを招くことはもとより、ドライバーの命にかかわるような状況に至るケースも少なくありません。

暴風雪とはどんな時に発生し、どんな被害をもたらす気象状況なのか。さらに遭遇してしまった際の対処法などについて、まとめました。

暴風雪はどういう時に発生する?

暴風雪とは、雪を伴った強風が吹くことで、発達した低気圧が通過したり、強い冬型の気圧配置になった時に多く発生します。強風によって降る雪に加え、積もった雪も巻き上げられて、視界が真っ白くさえぎられる状態が生じます。

さらに強風で運ばれた雪が停車中の車や建物などでさえぎられた場所に積もり、深くたまる「吹きだまり」を生じさせてしまいます。

低気圧の移動速度が速い場合や、地形が急に開けた場所で急激に風が強くなったり見通しが悪くなったりすることも、暴風雪の特徴といえます。

なお、気象庁は「吹雪」と「暴風雪」の違いについて、「どちらも雪と共に強風が吹くことですが、暴風雪は何かにつかまらないと立っていられないような強風が吹き、猛吹雪となること」としています。

暴風雪による被害の特徴

暴風雪による被害といってもさまざまです。

まず、暴風や雪による視界不良で歩行困難が生じます。強風でまっすぐ歩くことが難しくなり、雪で数メートル先さえ見えなくなって方向感覚を失い、自分の位置さえわからなくなることもあります。車の運転者からも歩行者が見えにくくなりますので、接触事故の危険性が高まります。

吹きだまりも暴風雪によって生じます。吹きだまりが生じると車の走行が困難になり、20cm程度の積雪で発進できなくなる場合もあるのです。

住宅でも、雪でFF式暖房機(燃焼に必要な空気を室内に取り込み、排気を屋外に排出する構造)の給排気口がふさがれて、一酸化炭素中毒を起こす危険性があります。玄関がふさがれて開かなくなることもあります。
また、飛散物にも注意が必要です。暴風によって看板や屋根などが飛散物となって人や車、家屋にぶつかったり、電線を切って停電が発生し、暖房や照明が使えなくなったりもします。天候が回復するまで復旧作業が行えませんので、停電が長期化してしまう恐れもあります。

さらに、強風と衣類や顔などへの着雪は急激に体熱を奪い、低体温症の原因にもなります。

気象庁は、「体温が35℃以下になると歩行がふらつき震えは最大に。33℃以下で意識不明に。30℃以下では震えも起こらず、(半)こん睡状態に、さらに加速度的に体温が低下し、やがて心臓停止に至る」として、注意を呼び掛けています。

気象情報で注意したいキーワードは?

各地の気象台では猛吹雪(暴風雪)の発生が予想された際には、「暴風雪警報」「暴風雪に関する気象情報」を随時発表しています。また、気象情報として「見通しがまったくきかない猛吹雪」「車の運転が困難になる」と、想定される状況も伝えています。

さらに命に係わるような危険な状況が迫ってきた時は、「数年に一度の猛吹雪」「外出は控えてください」とのキーワードを用いた気象情報を発表します。

これらのキーワードを使った情報を確認した時は、暴風雪に備えて無理な外出はしないようにしましょう。

暴風雪時の対処法

もし暴風雪に遭遇してしまったら、その時の状況に合わせて対処する必要があります。

【家の中で遭遇した場合】
・気象情報に注意して、外出を避ける
・FF式暖房機を使っている場合は、給排気口の近くが雪でふさがれないよう注意

【歩行中など屋外で遭遇した場合】
・外にいるときに天気が急変して暴風雪になったときは、できるだけ安全な場所(近くのお店やコンビニ、家など)で収まるのを待つ
・やむを得ず歩くときは、目立つ色の服を着て、できるだけ複数で行動する
【車を運転中に遭遇した場合】
・そのまま運転を続けずに、歩行時同様コンビニや道の駅などで天候の回復を待ち、気象情報や道路情報を確認する
・道路上で立ち往生してしまった場合は、後続車から追突されないようハザードランプを点滅させ、停止表示板を置く
・そのうえでロードサービス会社、近くの商店や人家に救助を求める
・近くに避難場所や人家がない場合は、警察・消防に連絡して救助を求める
・救助を待つ際は排気ガスによる一酸化炭素中毒に注意して、原則エンジン停止。防寒着や毛布、新聞紙などで体温の低下を防ぐ
・防寒のためやむを得ずエンジンをかける場合は、確実に排気管出口を大気に開放し、再埋没に注意する
・車の窓を開けていても、風向や窓の開度などの条件によって、一酸化炭素中毒の危険性がある

暴風雪に備えて用意しておくべきアイテムは?

車で外出中に暴風雪で車が立ち往生してしまったら、解消までに数日要することもありますので、日常から暴風雪に備えておくことも重要です。

【暴風雪への備え】
・家の中では、停電に備えて懐中電灯や携帯ラジオ、防寒具、ポータブルストーブや灯油、非常食、飲料水などを準備しておく
・やむを得ず車で外出する場合は、立ち往生を想定して、車の中に防寒着、長靴、手袋、スコップ、けん引ロープ、タイヤチェーンなどを車に用意しておく
・車の燃料が十分にあることを確認しておく
気象庁は1月12日頃から東北地方の日本海側、北陸地方、長野県北部、群馬県北部に大雪の恐れがあるとの早期天候情報を発表しています。

暴風雪の恐れがある時には外出を控えるのはもちろん、家の中でも安全に過ごすため、FF式暖房機などの給排気口が雪でふさがれないよう確認のうえ、停電に備えて懐中電灯や携帯ラジオ、防寒具、ポータブルストーブや灯油、非常食などの備えも万全にしておきましょう。


参考資料
国土交通省北海道開発局・気象庁札幌管区気象台・北海道・寒地土木研究所「暴風雪への備え」、気象庁札幌管区気象台「暴風雪による人への影響」

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
歩き神さん
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