【強い冷え込みから一転、気温急上昇】ウェザーニュース for businessで振り返る（2025/12/15～12/21)

週の始まりとなった15日(月)、北海道は強い冬型の気圧配置の影響で大荒れの天気となりました。上空に強い寒気が流れ込んだことで、各地で大雪に見舞われたほか、沿岸部を中心に暴風警報・注意報が発表されました。
6時までの12時間に、遠軽町で61cm、北見市では60cmの新たな雪が降りました。一晩で車が半分以上も埋まってしまうほどの雪となったところもありました。
道東を中心に停電が発生したり、高速道路の通行止め・鉄道の運転見合わせが発生するなど、ライフラインや交通機関にも影響が出ました。

低気圧が急発達した影響で、風も非常に強くなり、網走では早朝に22.0m/sの最大風速を観測。瞬間的にはさらに強く、32.9m/sの最大瞬間風速を観測しています。
大空町女満別や美幌町美幌、鶴居村鶴居では、最大風速・最大瞬間風速ともに観測史上一位の値を更新しました。

ウェザーニュース for businessの「写真＆動画リポート」では、アプリユーザーの皆様から寄せられた写真や動画のリポートをご覧いただけます。
この日の朝にも、北海道を中心にたくさんの雪のリポートが投稿されていました。
「写真＆動画リポート」では、エリアや投稿時間の絞り込みも可能です。リアルタイムの情報収集はもちろん、社内報告や振り返り等、過去に遡って見たい場合にもぜひご活用ください。

>>写真＆動画リポートのご紹介

先週8日にマグニチュード7.5の地震が発生した青森県東方沖では、地震活動が継続しています。
16日(火)14時38分頃：マグニチュード5.2、北海道で最大震度3を観測。
21日(日)10時29分頃：マグニチュード5.5、青森県、岩手県で最大震度4を観測。

8日の地震を受け、運用開始以来初めて発表された「北海道・三陸沖後発地震注意情報」による「特別な備え」への呼びかけは、16日(火)午前0時をもって終了となりました。
しかしながら、今後も突発的な大規模地震が発生する可能性があります。日頃からの備えを引き続き実施することが重要です。

>>関連記事：週刊地震情報 2025.12.21
>>関連記事：青森県東方沖でM5.5の地震　青森県と岩手県で震度4

大きな地震が起きた際や津波情報が発表された場合は、迅速な情報確認と避難行動が求められます。
ウェザーニュース for businessでは、地震や津波発生時にすぐに状況を把握できる確認フローをご用意しています。

プッシュ通知の設定方法や、有事の際に優先して確認すべきページについても、以下のリンクでご紹介しています。
>>地震・津波発生時の確認フロー

次の地震に備えるためにも、この機会に必ず設定内容を見直し、従業員の皆さまの安全確保にお役立てください。

16(火)になると、寒気が南下し、広島や那覇など47地点で今季最低気温を更新しました。
全国的に強い冷え込みとなった19日(金)の朝には、北海道陸別町のアメダス陸別で−26.0℃を観測。13日に観測した-24.7℃を下回り、今季全国で初めての−25℃未満の気温となりました。

全国的な寒さから一転、20日(土)は前線に向かって暖かな空気が流れ込み、12月とは思えない陽気となりました。

特に日差しが届いた九州や近畿、北陸などで気温が高く、最高気温は福岡市で10月中旬並みの23.2℃まで上昇。12月としては過去4番目の高さとなりました。
また、大阪市は10月下旬並みの20.8℃、金沢市は10月中旬並みの22.4℃を観測しました。

北海道の上空にもこの時期としては暖かな空気が流れ込み、19日より気温が大幅に上がりました。
10℃を超えた所もあり、紋別市では11月上旬並みの10.7℃を観測。
北海道では、気温の上昇によって雪解けが急速に進み、路面状況の悪化したところもありました。

これから年末年始となります。繁忙期を迎えられる皆さまも、お休みに入られる皆さまも、ぜひ今のうちに冬季限定メニューや冬の使い方をご確認いただき、いざという時の備えの強化にお役立てください。
>>冬季限定メニューのご案内

専門番組「100年天気予報」。毎週、違った角度から“未来の気候”に迫ります。
12月19日(金)に放送した第29回目のテーマは「2025年総集編！桜が咲かない？紅葉は12月？気候変動で変わる日本の未来」。

今年、2025年にスタートした「100年天気予報」では、様々なテーマで気候変動と未来について考えてきました。
桜や紅葉といった身近な季節の話題から、台風や海面上昇といった地球規模の課題まで。
気候変動は遠い未来の話ではなく、もう私たちの食卓や遊びの中に現れているのです。
今回は、今年放送した中から特に反響の大きかった5つのテーマを厳選し、データと共に振り返ります。

＜内容＞
・九州では桜が咲かなくなる？2125年の開花予想
・紅葉の見頃は12月へ…「クリスマス紅葉」の衝撃
・高温に勝つお米「富富富」とブドウの色づき問題
・「100年に一度の大雨」が当たり前になる未来
・一度動き出すと止まらない「海面上昇」と雪の役割
・緑のカーテンやラッコが教えてくれる「生き物の底力」
を改めてわかりやすく解説します。

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