歯磨き粉が効く!? お風呂が恋しい季節、しつこい汚れをピカピカにする方法

2025-12-20 05:00 ウェザーニュース

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寒さが厳しくなるこれからの季節は、温かいお風呂で芯から温まりたいですね。

湯船に浸かってリラックスする前に、気になるのは浴室内の汚れ。サッと洗い流しただけでは落ちない白いウロコ状の汚れが、浴室内のあちこちにありませんか。

ウェザーニュースで「お風呂の大掃除をした?」というアンケート調査を実施したところ、「日々こまめに」という回答が最多で全体の半数以上である51%を占めました。さらに「年末に一気に」23%、「やる予定なし」20%と続き、「もうした」人は6%にとどまりました。
汚れが残ったままのお風呂では、ゆっくりリラックスできませんよね。そこで、おそうじ本舗の技術アドバイザー・尾崎真さんに、浴室内のしつこい汚れをピカピカにするプロの技を教えていただきました。

洗っても取れない浴室の汚れの正体

浴室用洗剤で洗っても、白いウロコ状の汚れや粉末状の汚れがまったく取れません。この汚れの正体は何なのでしょうか。

「お風呂でなかなか取れない汚れの原因は、おもに石鹸カスと水アカです。

石鹸カスには2種類あり、石鹸の油分と皮脂汚れが混ざってできた『酸性石鹸』とシャンプーや石鹸の成分が水道水に含まれるミネラル成分と反応してできる『金属石鹸』があります。

酸性石鹸は酸性、金属石鹸はアルカリ性なので、それぞれの性質に合わせた方法で除去しなければならないのです。

水アカの原因は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分です。お風呂でお湯や水を使った後、飛び散った水滴から水分が蒸発し、残ったミネラル成分が乾燥して固まると、白い水アカとなって残ります。

水アカを落とすには、酸性の洗剤が効果的です。一般的な浴室用洗剤は中性なので、水アカを十分落とすことができません」(尾崎さん)

浴室の汚れをピカピカにする掃除方法

汚れの成分に応じた掃除をしなければならないのですね。どのような材料と手順で行えばいいのでしょうか。

「最初に石鹸の成分と皮脂汚れが混ざってできた酸性石鹸の汚れを落とします。これは中性の浴室用洗剤を吹きかけてスポンジでこすって落とせます。肌が弱い方は、ゴム手袋の着用をお勧めします。

しつこい汚れの場合は、さらにラップを用意してください。汚れた場所に浴室用洗剤をたっぷり吹きかけ、パックをするようにラップを貼って5分ほど放置します。はがしたラップを丸めたものやスポンジを使って汚れを拭きます。

酸性石鹸の汚れを落としたら、ウロコ状の水アカと金属石鹸をきれいにしましょう。アルカリ性の汚れなので酸性のクエン酸を使って落とします。

ここではクエン酸(小さじ1)、水(100ml)、スプレーボトル、ラップ、タオルを用意してください。

スプレーボトルにクエン酸と水を入れて溶かし、クエン酸水をつくります。これを汚れにたっぷり吹きかけて落としましょう。こちらも落ちにくい汚れはパックをするようにラップを貼って10分ほど放置します。ラップをはがしたらスポンジでこすり、ていねいに汚れを落とします。

最後に水をかけて洗い流し、乾いたタオルでしっかり吹き上げればOKです。クエン酸で落ちなければ、水アカ専用の洗浄剤も市販されています」(尾崎さん)

蛇口や鏡には歯磨き粉が効果的!?

歯磨き粉がお風呂の汚れ落としに活躍する(画像提供/おそうじ本舗)
蛇口や鏡に付着した水アカは、歯磨き粉を使えば効率よく落とせるそうです。

「歯磨き粉をつけたナイロンタオルでくるくると円を描くようにこすってください。

また、蛇口の根元や狭い隙間に白く固まった水アカは、不要になったプラスチック製カードを使って削り落としましょう。

斜め半分にカットしたカードの切断面を使って削ることで、細かな部分の汚れもキレイに取り除けます」(尾崎さん)

水アカを掃除するときのNG行為と注意点

研磨剤を含むスポンジなどは注意
酸性の石鹸カスは中性洗剤で落とし、アルカリ性の石鹸カスや水アカはクエン酸などの酸性洗剤で落とすのですね。酸性洗剤を使うときの注意点はあるのでしょうか。

「まず、酸性洗剤が使える素材であるかを確かめてください。アルミ、銅、大理石、木材などは化学反応や劣化を引き起こすので使えません。

金属や研磨剤を含むたわしやブラシでゴシゴシ洗うのもNGです。浴室の素材に傷がつくと見た目が悪くなるだけでなく、傷ついた部分から汚れが入り込みやすくなります。水だけで汚れを落とせるメラミンスポンジも同じです。

酸素系洗剤は、絶対に塩素系洗剤と混ぜないでください。有毒ガスが発生して危険です。お風呂掃除によく使われるカビ取り剤には塩素系のものが多いので十分気をつけましょう。

酸素系洗剤で浸け置きをする場合、長時間放置せず10~20分以内には洗い流しましょう。浸け置きの時間が長すぎると再結晶し、かえって汚れが落ちにくくなります」(尾崎さん)

水アカがつかないようにする予防法

掃除の方法はわかりましたが、そもそも水アカがつかないようにするにはどうすればいいのでしょうか。

「毎日の入浴後に浴室用の中性洗剤を使ってこまめに掃除するのが一番の予防法です。特に大切なことは、浴室内に残った水滴を拭き取ること。鏡や蛇口などは水アカが目立ちやすいので、意識して水切りしましょう。

換気を徹底して湿気を防ぐことも大切です。入浴後は浴室の窓を開けたり換気扇を回したりして、湿気をしっかり浴室外へ逃がしてください。浴室乾燥機が設置されている場合は、換気機能や乾燥機能を使うとより効率的に湿度を下げられます。

また、浴室をコーティングすると汚れがつきにくく、汚れても水で簡単に洗い流せるようになります」(尾崎さん)

大掃除の季節、清潔で快適なバスタイムを楽しむためにも、プロの技を使って家のお風呂をきれいにしてみませんか。


取材協力
ハウスクリーニング「おそうじ本舗」(https://www.osoujihonpo.com/)
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