雨のエリアは東海、関東に拡大　北日本は大荒れの三連休スタート

本州の南の海上にのびる前線上に低気圧が発生しました。近畿から東海を中心に雨の強まっている所があり、16時までの1時間には和歌山県串本町・潮岬で20.5mmの強い雨、三重県志摩市・阿児で12.0mmのやや強い雨を観測しました。

また、雨雲は関東にも広がって、千葉県や茨城県では1時間に10mm近い本降りの雨になっています。

夕方以降は活発な雨雲が低気圧の東進とともに東に移動し、東海、関東を中心に雨が強まる見込みです。今夜遅くにかけて局地的に激しい雨が降り、落雷や突風を伴うおそれがあります。

帰宅時間帯は道路冠水などに十分警戒し、できるだけ早めに帰宅するのが良さそうです。
雨雲レーダー雨雲レーダー

低気圧の南から暖かな空気が流れ込む一方で、北からは上空5500m付近で−21℃以下の強い寒気が南下してきます。大きな温度差によって低気圧は急速に発達する見込みです。

周辺では活発な雨雲が広がり、特に東北から北海道にかけての太平洋側で雨が強まるとみられます。1時間に30mm以上の激しい雨が予想され、南東から吹き込む湿った風が山にぶつかるような地域では、1時間に50mm以上の非常に激しい雨が降ってもおかしくありません。

明日夜までの総雨量が100〜150mmに達する所がある予想で、低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害などに警戒をしてください。
大雨ピンポイント影響予測（要ログイン）

低気圧の中心気圧は980hPa未満と、台風並みに発達するため北日本では風も強まります。

広い範囲で平均15〜20m/sの強風が吹き荒れ、特に北海道の太平洋沿岸では瞬間的に35m/sを超えるような暴風となる見込みです。飛来物や建物の損壊などのおそれがあり、交通機関への影響も大きくなるとみられます。

また、低気圧の通過が予想される北海道・根室半島周辺では昼過ぎの満潮時刻の前後を中心に高潮の発生する可能性もあるため、沿岸の地域では浸水に警戒が必要です。
風レーダーレーダー 風モード（ウィンドフロー）