今夏のゲリラ雷雨は全国で約8.8万回、早い梅雨明けと猛暑で7月から多発
発生回数は昨年並み、北海道や中国、九州は昨年よりも増加
今年は西日本や東日本にかけて勢力の強い高気圧に覆われました。このため、顕著に発生回数が多くなることはありませんでした。ただ、日中の昇温や複数の高気圧の間に入ったエリアでゲリラ雷雨が発生し、おおむね昨年並、例年並の発生回数になりました。
今年の東京都は770回となり、昨年の1,049回からやや少ない発生回数となりました。勢力の強い高気圧に覆われてゲリラ雷雨発生が抑制されたため、ピークとなる8月は昨年比0.6倍と減少しています。
今年の東京都は770回となり、昨年の1,049回からやや少ない発生回数となりました。勢力の強い高気圧に覆われてゲリラ雷雨発生が抑制されたため、ピークとなる8月は昨年比0.6倍と減少しています。
発生ピークは8月下旬
記録的な猛暑と高気圧縁辺の湿った空気の影響で発生
今年のゲリラ雷雨の発生回数は、全国的に昨年比、例年比ともに1.1倍とおおむね同程度となりました。
【7月】
7 月は太平洋高気圧やチベット高気圧に覆われて、西日本や東日本を中心に晴天かつ気温の高い日が多くなりました。
7月上旬の発生回数が昨年よりも増加した要因は、
●今年は6月中に各地で梅雨明けとなったこと(例年7月中旬に梅雨明け)
●高気圧に覆われて気温が上昇し、太平洋側を中心に大気の状態が不安定になったこと
以上が考えられます。
関連記事「梅雨入り・梅雨明けの確定値」
7/1投稿「関東で雷が頻発」
7月下旬にかけては、2つの高気圧が勢力を強めたため、全国的なゲリラ雷雨発生回数が昨年よりも減少しました。
7月上旬の発生回数が昨年よりも増加した要因は、
●今年は6月中に各地で梅雨明けとなったこと(例年7月中旬に梅雨明け)
●高気圧に覆われて気温が上昇し、太平洋側を中心に大気の状態が不安定になったこと
以上が考えられます。
関連記事「梅雨入り・梅雨明けの確定値」
7/1投稿「関東で雷が頻発」
7月下旬にかけては、2つの高気圧が勢力を強めたため、全国的なゲリラ雷雨発生回数が昨年よりも減少しました。
【8月】
8月は高気圧が複数存在し、その高気圧の間に入ったエリアで大気の状態が不安定となりました。
加えて、日中の昇温や西日本や東日本に接近した台風による暖かく湿った空気の影響も受けて、8月下旬ほどゲリラ雷雨の発生しやすい状況になりました。
8/25投稿「京都など冠水発生」
ただ、関東地方は 8 月中旬から下旬にかけて勢力の強い高気圧に覆われ続けたため、雲の発達が抑えられ、ゲリラ雷雨の発生は比較的抑制されたとみています。
加えて、日中の昇温や西日本や東日本に接近した台風による暖かく湿った空気の影響も受けて、8月下旬ほどゲリラ雷雨の発生しやすい状況になりました。
8/25投稿「京都など冠水発生」
ただ、関東地方は 8 月中旬から下旬にかけて勢力の強い高気圧に覆われ続けたため、雲の発達が抑えられ、ゲリラ雷雨の発生は比較的抑制されたとみています。
【9月】
9月も高気圧の影響が残り、日中は厳しい残暑が続きましたが、次第に高気圧と低気圧が交互に通過する気圧配置に変化しました。
9月中旬に西日本や東日本では、気温の上昇や暖かく湿った空気の流入のタイミングでゲリラ雷雨が多く発生しました。
特に関東地方では都心部で大雨となった日があり、記録的短時間大雨情報が発表され、新幹線や航空機などの交通機関にも影響が生じました。また、茨城県では突風による被害も報告されています。
9/11投稿「関東大雨・交通への影響」
9/11投稿「関東大雨・冠水発生」
9月中旬に西日本や東日本では、気温の上昇や暖かく湿った空気の流入のタイミングでゲリラ雷雨が多く発生しました。
特に関東地方では都心部で大雨となった日があり、記録的短時間大雨情報が発表され、新幹線や航空機などの交通機関にも影響が生じました。また、茨城県では突風による被害も報告されています。
9/11投稿「関東大雨・交通への影響」
9/11投稿「関東大雨・冠水発生」
今年はゲリラ雷雨の発生回数は概ね昨年並になりましたが、ヒョウや突風などシビアな現象に加えて、浸水などの被害が相次ぎました。
ウェザーニューズでは、ゲリラ雷雨による被害を少しでも減らすため、本調査結果を今後の対策に活かしていきます。
お天気ニュース
各エリアの天気予報
アクセスランキング
アメダスランキング
気温
降水量
風
降雪量
湿度
順位
地点
観測値
警報・注意報の履歴
お天気ニュース
- 天気メニュー
- レーダーコンテンツ
- 防災・減災メニュー
- 自然・季節・レジャー情報
- 便利なメニュー





