インフルワクチン「注射」「鼻スプレー」どっちがいい? メリット・デメリットは?
今年もインフルエンザに油断ができない
「最も避けたいのは、受診すべき患者さんが受診できなくなってしまう状況です。インフルエンザ大流行の原因の1つとしてワクチン接種率の低下が指摘されています。インフルエンザの重症化を防ぐためにも、積極的なワクチン接種が推奨されます」(大熊先生)
寒さに向かう季節を元気に過ごすために、インフルエンザワクチンについて考えてみましょう。
寒さに向かう季節を元気に過ごすために、インフルエンザワクチンについて考えてみましょう。
ワクチンには“鼻スプレー”もある
ただ、ワクチン接種は「子どもの注射が心配」「子どもが注射を嫌がる」とためらうこともあるのではないでしょうか。
「インフルエンザワクチンには『注射』だけでなく、鼻からスプレーするタイプもあります。お子さんへの負担を少しでも減らそうと、当院でも導入しています」(大熊先生)
「インフルエンザワクチンには『注射』だけでなく、鼻からスプレーするタイプもあります。お子さんへの負担を少しでも減らそうと、当院でも導入しています」(大熊先生)
鼻からスプレーするタイプは、注射のワクチンと同じ効果があるのでしょうか。
「注射で使われるのは、『不活化ワクチン』といって、ウイルスを感染力がなくなるよう処理して免疫を作る成分だけを使っています。注射で体内に入れると免疫反応が起こり、インフルエンザウイルスに対する抗体が作られます。
長年広く使われてきたので、データも豊富で安心です。注射のデメリットとして大きいのは、針を刺す痛みがあることです。
鼻からスプレーするタイプは、弱毒化したインフルエンザウイルスを鼻からスプレーして、免疫を作る仕組みです。ウイルスは生きていますが、感染を起こさない程度に弱くなっています。
注射のような痛みがないので、子どもの負担も少なめです。また、注射のワクチン接種で腫れやすい子どもにも向いています。
鼻やのどの粘膜に免疫ができるため、感染予防としてもより高い効果が期待でき、持続期間も約1年間と長めです。ただし、2歳未満には接種できません」(大熊先生)
「注射で使われるのは、『不活化ワクチン』といって、ウイルスを感染力がなくなるよう処理して免疫を作る成分だけを使っています。注射で体内に入れると免疫反応が起こり、インフルエンザウイルスに対する抗体が作られます。
長年広く使われてきたので、データも豊富で安心です。注射のデメリットとして大きいのは、針を刺す痛みがあることです。
鼻からスプレーするタイプは、弱毒化したインフルエンザウイルスを鼻からスプレーして、免疫を作る仕組みです。ウイルスは生きていますが、感染を起こさない程度に弱くなっています。
注射のような痛みがないので、子どもの負担も少なめです。また、注射のワクチン接種で腫れやすい子どもにも向いています。
鼻やのどの粘膜に免疫ができるため、感染予防としてもより高い効果が期待でき、持続期間も約1年間と長めです。ただし、2歳未満には接種できません」(大熊先生)
どちらを選ぶべきなのでしょうか。
「それぞれの家庭やお子さんに合わせ、医師と相談の上、選ぶといいでしょう。例えば、注射嫌いや注射で腫れやすいお子さんなら鼻スプレーというように。ぜんそくなど持病で鼻スプレーを避けた方がよいケースもあります。
また鼻スプレータイプは注射より費用が高めで、流通量が限られているため予約が取りづらいことがあります」(大熊先生)
ワクチン接種は病気の治療ではないため、健康保険が適用されません。原則的に自己負担で、費用は医療機関によって異なりますが、一般的には鼻スプレータイプが8000〜9000円ほど、注射タイプが1回3000〜4000円ほどです。
65歳以上などの定期接種の対象者は、市町村によって費用の一部が公費負担されて安くなったり、無料の場合があります。また、定期接種の対象者でなくても市町村が独自の助成事業を行っていることがあります。お住まいの市区町村(保健所、保健センター)などに問い合わせてください。
「それぞれの家庭やお子さんに合わせ、医師と相談の上、選ぶといいでしょう。例えば、注射嫌いや注射で腫れやすいお子さんなら鼻スプレーというように。ぜんそくなど持病で鼻スプレーを避けた方がよいケースもあります。
また鼻スプレータイプは注射より費用が高めで、流通量が限られているため予約が取りづらいことがあります」(大熊先生)
ワクチン接種は病気の治療ではないため、健康保険が適用されません。原則的に自己負担で、費用は医療機関によって異なりますが、一般的には鼻スプレータイプが8000〜9000円ほど、注射タイプが1回3000〜4000円ほどです。
65歳以上などの定期接種の対象者は、市町村によって費用の一部が公費負担されて安くなったり、無料の場合があります。また、定期接種の対象者でなくても市町村が独自の助成事業を行っていることがあります。お住まいの市区町村(保健所、保健センター)などに問い合わせてください。
感染症流行シーズンに備えよう
インフルエンザワクチンは、注射タイプも“鼻スプレー”タイプも、接種してから効果が現れるまでに約2週間かかります。感染症が流行る前から準備しておくことが大切です。
自身も4人の子どもを持つ親として大熊先生は、「インフルエンザは聞きなれた感染症で油断されている方もいますが、時に重症肺炎や脳症を引き起こし重い経過をたどることがあるため、医師としてはあなどれない感染症ととらえています。
自身も4人の子どもを持つ親として大熊先生は、「インフルエンザは聞きなれた感染症で油断されている方もいますが、時に重症肺炎や脳症を引き起こし重い経過をたどることがあるため、医師としてはあなどれない感染症ととらえています。
子どもとご両親、また子どもと接する機会がある方、持病のある方はインフルエンザ対策としてワクチン接種を強く勧めます。感染拡大が進行した場合は医療機関逼迫の恐れも考えられます」と強調します。
今年の秋は短めで寒い冬がやってくると予想されています。寒くなっても元気に過ごせるよう今のうちにしっかり備えておきましょう。
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取材協力
医療法人社団育心会グループ武蔵小杉森のこどもクリニック小児科・皮膚科
参考資料
日本感染症学会「2025/26 シーズンに向けたインフルエンザワクチン接種に関する考え方とトピックス」
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