秋バテかも？　自律神経の乱れを防ぐために大切な3つの「脱力スイッチ」

身体がだるい、すぐに疲れやすい、夜眠れない、寝ているはずなのに昼間に眠い、などに覚えはないでしょうか。

「秋は心身の不調が様々な形で現れやすいときです。

夏の間は暑さによるダメージだけでなく、冷房のなかで過ごしたり、冷たい飲食物の取りすぎなどで、身体が冷えて血行が悪くなりがちです。

最近は涼しくなってきましたが、まだ昼間の気温は高め。そのぶん朝晩との寒暖差が大きく自律神経が乱れやすいのです。台風や秋雨前線による気圧や気温の変化もストレスとなります」(石原先生)

ウェザーニュースでアンケート調査を実施したところ、6〜7割の人が秋バテを感じていることが分かりました。特に女性は「感じている」29%、「少し感じている」42%と、秋バテを感じている人が7割以上に上ります。

「夏のダメージが残っているところに季節の変わり目も重なって、秋に体調を崩してしまうことがあります。食欲がない、朝すっきり起きられない、頭痛、イライラなども、秋バテから現れやすい不調です」(石原先生)

秋バテ解消のためには、生活習慣を見直すことだといいます。軽い運動や入浴、食事を見直すことで、血行がよくなり、栄養補給や休息もしっかり取れるようになります。

さらに石原先生が勧めるのが「脱力スイッチ」です。

「身体の力を抜いて“オフ”にすることです。

現代では皆さん忙しすぎて、ちょっとした不調があっても頑張ってしまう人が多いのではないでしょうか。

『休みたいな』と思っても、『○○をしなければならない』『周りに迷惑をかける』と無理を重ねてはいないでしょうか。身体がサインを出しているのに無視してしまっては、先々もっと辛いことになりかねません。忙しい人ほど脱力スイッチを意識してください」(石原先生)

どうしたらよいのでしょうか。

「私が大切だと思うスイッチは3つあります。

まず、『我慢』をやめること。体調が悪かったり疲れたと感じたりしたら、自分の感覚に素直になって休みましょう。運動など習慣としていることも、身体の声を聞いて休みましょう。

2つめは『無理』をやめること。仕事や家事に理想はあっても、いつも同じようにできるわけではないと割り切りましょう。力を抜いて適当にする意識もときには必要です。

最後に『周りに合わせる』のをやめること。例えば、仕事関係の付き合い、家族に合わせたスケジュールなど、知らず知らずのうちに周り優先になっていないでしょうか。

不調があるときは、まずは自分の心身を優先させ、しっかり“オフ”にすることが大切です。

秋が深まるにつれ、身体への負担は増し、感染症などの心配もあります。秋バテは今のうちに解消して、冬まで引きずらないようにしましょう」(石原先生)

今年は秋の訪れは遅くなりましたが、秋は短いとの予想です。めぐる季節を楽しめるよう、特に疲れや不調を感じる時は、「3つの脱力スイッチ」を心がけながら自分自身をねぎらってお過ごしください。
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