週刊地震情報 2025.9.28
東京都23区が震源の地震発生　諏訪之瀬島の地震は減少

24日(水)21時17分頃、東京都23区を震源とするマグニチュード3.4、深さ64kmと推定される地震が発生しました。この地震で東京都江戸川区、神奈川県横浜市鶴見区、神奈川区、千葉県千葉市花見川区などで震度1を観測しています。

東京都23区を震源とする有感地震は今年5月4日以来、約4か月半ぶりです。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

東京都23区では深さ30km前後、70km前後、120km前後と様々な深さで地震が起きていて、地下の複雑な構造を示しています。1988年にはマグニチュード5.8とやや強い地震が発生し、最大震度4を観測しました。

関東の中で必ずしも地震の多い領域ではありませんが、時々強めの地震が起きています。

17日(水)から活動が活発になっていたトカラ列島・諏訪之瀬島付近の地震はだいぶ落ち着いてきました。

24日(水)にマグニチュード3.3、最大震度3の地震は起きているものの、震源は諏訪之瀬島ではなく、悪石島の近くです。26日(金)以降は有感地震が1回のみとなっています。

地震活動が落ち着いている一方で、23日(火)頃からは諏訪之瀬島の噴火が続いていますので、こちらは注意が必要です。

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。最も大きな地震は、ベネズエラで発生したマグニチュード6.3です。

日本時間25日(木)昼頃、南米ベネズエラ北部を震源とするマグニチュード6.3、深さ約14kmと推定されるの地震が発生しました。地震のメカニズムは東西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

また、この地震のわずか5時間前にもほぼ同じ震源でマグニチュード6.2の地震があり、立て続けのマグニチュード6超の地震です。

震源近くでは改正メルカリ震度階級のⅧの揺れがあったとみられています。厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度5強〜震度6弱程度に相当する揺れです。現時点では大きな被害は報じられていません。

ベネズエラ北部は南アメリカプレートとカリブプレートの境界に位置していて、境界に沿う形で規模の大きな地震がしばしば起きています。1997年には今回よりも東側の領域でマグニチュード7.0の地震がありました。

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出典・参考
※日本国内の震源･震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。