週末の山の天気傾向
登山日和の山域が多い

2025-09-25 13:37 ウェザーニュース

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涼しくなって、山に登るのが気持ちのいい季節になりました。今週末27日(土)、28日(日)の山の天気傾向です。高気圧に覆われて、北日本では登山日和となるところが多くなります。日曜日になると低気圧が近づいてくるためは西から天気は下り坂です。

予報にはまだブレがあるため、登山前には必ず最新の情報をご確認ください。
ウェザーニュース 山の天気予報

【北海道】大雪山は紅葉登山が楽しめそう

北海道の人気ランキングと山頂の天気
■27日(土)
ゆるやかに高気圧に覆われます。カラッとした秋晴れとなり、多くの山域で登山日和が期待できそうです。

午前を中心に稜線付近では雲や霧がかかる所もありますが、大きな天気の崩れはないでしょう。大雪山系などでは青空に映える紅葉が楽しめそうです。

■28日(日)
引き続き高気圧に覆われ、登山日和となります。午後は次第に道南方面から薄曇りとなりますが、大きな天気の崩れはありません。

土日とも、朝晩は冷え込むため、調節しやすい服装がおすすめです。
山の天気予報(北海道)

【東北】日曜日ほど登山日和

東北の人気ランキングと山頂の天気
■27日(土)
日本海からの湿った気流の影響を受けます。ふもとは晴れる所が多いものの、山頂や稜線付近にはしつこく雲や霧が残る可能性があります。

日本海側や脊梁山脈(奥羽山脈)を中心に影響を強く受け、一部では霧雨となる所もありそうです。

■28日(日)
高気圧に覆われて、登山日和になります。

午後を中心に上層雲が広がりやすく、次第に薄曇りとなるものの大きな天気の崩れはなく、眺望も期待できそうです。
山の天気予報(東北)

【東日本】日本海側の山域ほど登山日和

北アルプスの人気ランキングと山頂の天気
■27日(土)
高気圧に覆われますが、気圧の谷や湿った空気の影響を受けます。北陸東部では、曇りや霧となる山が多くなります。

ただ、妙高山や火打山、北アルプスなど標高2000m以上の場所では雲の上となり、青空が広がるでしょう。これらの山域では、概ね登山日和となりそうです。

関東南部から東海東部では、気圧の谷に伴う雲が広がりやすいでしょう。丹沢や箱根、富士山周辺、伊豆や奥静岡エリアでは雲の多い天気で、眺望はあまり期待できず、雨の降る所も。

影響範囲にはブレがあり、悪化すると山梨東部や奥多摩方面でも雲の多い天気となりそうです。

なお、南アルプスや中央アルプスなど3000m級の山々では、山頂付近まで雲が届くことはないと見ています。その他の山域では、多少雲の出る所はありますが、おおむね晴れる見込みです。

■28日(日)
高気圧に覆われますが、夜は日本海に低気圧や前線が進んできます。

日本海側の山域では、昼間は概ね晴れて登山日和となります。ただ、午後は次第に雲が広がり、夕方以降は雨の降り出す可能性も。早めの下山がおすすめです。

太平洋側の山域では、晴れ間はあるものの、湿った南寄りの気流により雲の多い天気となるでしょう。弱い雨の降る所もありそうです。

午後にかけてゆっくりと天気は下り坂となる傾向で、曇りや霧、雨となる山域が増えていく見通しです。
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【西日本】近畿は登山日和に

近畿の人気ランキングと山頂の天気
■27日(土)
近畿方面を中心に高気圧圏内となりますが、九州付近には天気図には描かれない前線が停滞します。

九州、四国、中国地方の山域は、晴れ間の出る所もありますが、雲の多い天気となりそうです。

特に前線の影響を受けやすい九州では、南部太平洋側の山域を中心に雨の降る所が多くなります。一方、近畿地方の山域は晴れる所が多く、登山日和が期待できそうです。

■28日(日)
低気圧が朝鮮半島から日本海に進み、湿った空気が流れ込みます。このため、九州や中国四国の山域ほど曇りまたは霧となる山域が多く、午後を中心に雨の降る所もあります。

ただ、近畿地方の山域では、晴れ間の出る所もある見込みです。
天気のいい山をマップで検索

山での天気急変のサイン

山の天気は変わりやすく晴れている日も安心できません。登山中に次のような変化を感じたら、速やかに下山や待避の用意をしてください。

・急に涼しい風が吹き始める
・雷鳴が聞こえ始める
・モクモクとした黒い雲が近づいてくる
・沢の水かさが急に増えたり濁ってくる

落雷や急な増水で命の危険と直面することもあるため、これらを頭に入れておくことは必須です。

登山に行く際に

<情報の確認>
山へ行く前日までだけでなく、当日の朝にも必ず最新の天気予報を確認するようにしてください。その際、「大気の状態が不安定」、「山沿いを中心に天気急変に注意」などが聞かれたら、中止・延期をする判断も必要です。

<出発時間>
雷は午後に多くなるため、なるべく朝早くに出発し、山頂へは昼前までに到着できるように計画して出発するのが基本です。

<雷への対処>
避難する場所が少ない山では、両足を揃えて膝を折り、上半身は前かがみで耳を塞ぐという姿勢で雷雨の通過を待つのが正しい対処法となります。木の根元で雨宿りをするのは危険です。

<雨・寒さ対策>
急な雨に見舞われ、衣服が濡れてしまうと、体感温度が一気に下がり低体温症になる危険性があります。レインコートなどの雨具やエマージェンシーシートを持参し、濡れても乾きやすい服を着ていくようにしてください。

登山を楽しむためには、山の気象リスクを把握することも大切ですが、自分の体力・技術などに見合った山を選び、しっかりと登山計画を立てるのが重要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
青空が好き😊さん
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