旬を迎えているカボチャ ワタやタネも栄養豊富 おすすめ調理法

2025-09-25 05:00 ウェザーニュース

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カボチャの旬は、実は夏から秋にかけてです。

収穫してから糖分を増やすために1~3か月ほど冷暗所で寝かせるので、本格的に出回るのが冬になり、また冬至に食べる習慣があることなどから、旬は冬と思われていることも少なくありません。

「カボチャというと果肉だけ食べると思われていますが、それではとてももったいないですよ」と管理栄養士の柴田聡美さんは言います。

日本では西洋カボチャが主流

カボチャは、食生活の欧米化や嗜好の変化によって、水分が多くて甘みが少なめの日本カボチャの栽培が減少し、ホクホクで甘みが多い西洋カボチャ栽培が主流です。

「特にホクホクとした黒皮栗カボチャが人気で、店頭に並ぶカボチャの大半を占めています。煮物やソテーはもちろん、ポタージュやお菓子など、さまざまな料理にアレンジできます」(柴田さん)

ワタやタネの栄養成分

カボチャにはどのような栄養成分が含まれているのでしょうか。

「βカロテン、ビタミン類、食物繊維などを豊富に含み、特に体内に入るとビタミンAに変わり健康維持に効果があると言われるβカロテンが豊富です。

カボチャは皮、果肉、ワタ、タネに分けられますが、このうち最もβカロテンが含まれるのは皮で、果肉の2倍以上と言われています。また、食物繊維に関してはワタが果肉の5倍程度も含まれています。

さらに、タネには、リノール酸やビタミン類、ナイアシンなどの栄養素が含まれ、特にリノール酸は体内合成できないので、貴重な栄養素です。

カボチャを食べるなら、皮やワタ、タネも捨てずに丸ごといただくようにすると、バランスの取れた栄養成分を摂ることができます」(柴田さん)

スムージーや揚げ物でおいしく

ワタやタネはどのように食べればよいのでしょうか。

「ワタは電子レンジで加熱してからスムージーにするとほんのり甘味が出ます。煮物にする時には、ワタを取らずに煮るとワタの部分によく味がしみて、トロッとしてとてもおいしくなります。

この時タネだけは取っておきましょう。取ったタネは天日干ししてから素揚げすると非常に香ばしく、煎り大豆のような味がしますので、ぜひ試してみてください。ただし、植物のタネには、摂りすぎは良くないとされるリノール酸、オレイン酸がたくさん含まれています。おいしいからといって食べすぎには注意しましょう」(柴田さん)

ホクホクした果肉だけでなく、ワタやタネにも栄養がありおいしいカボチャ。余すことなく食べて、無駄なく栄養を摂りましょう。
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