台風18号、19号は「猛烈な」勢力に発達予想 先島諸島は強風・高波に注意

2025-09-21 05:15 ウェザーニュース

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9月21日(日)3時現在、台風18号と19号は今後それぞれ「猛烈な」勢力の台風へ発達する予想です。

台風18号(ラガサ)は沖縄の南を通過する予想で、先島諸島では強風や高波の影響に注意が必要です。台風19号(ノグリー)は日本の東へと進む見込みですが、今後の動向に注意が必要です。
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台風18号(ラガサ) 先島諸島など強風や高波に注意

▼台風18号 9月21日(日)3時
 中心位置   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     西北西 15 km/h
 中心気圧   955 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
台風18号の進路拡大 最新情報

21日(日)3時現在、強い勢力の台風18号はフィリピンの東を西北西に進んでいます。今後、風の環境が発達に適した領域に進むため、急速に発達する見込みです。

明後日23日(火・祝)には中心付近の最大風速が55m/sに達して、猛烈な勢力まで発達するとみられます。
台湾とフィリピンの間のバシー海峡を通過し、沖縄からは比較的離れた所を通る予想ですが、猛烈な勢力まで発達するため、強風の影響を受けるエリアが拡大します。

石垣島など先島諸島を中心に風が強まる見込みです。海上では高波も押し寄せ大荒れとなるおそれがあります。海のレジャーはうねりを伴った高波に注意してください。

また、湿った風が吹き込む影響で雨雲が発達し、局地的に雨の強まる可能性もあります。

週中頃以降は南シナ海に進み、進路次第では香港など華南方面に荒天をもたらすおそれがあります。台湾やフィリピン、香港方面への渡航を予定されている方は、最新情報を随時ご確認ください。
ウェザーニュース 世界天気サイト

台風19号(ノグリー) 動きが複雑になる可能性 動向に注意

▼台風19号 9月21日(日)3時
 中心位置   南鳥島近海
 大きさ階級  //
 強さ階級   非常に強い
 移動     西北西 20 km/h
 中心気圧   935 hPa
 最大風速   50 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 70 m/s
台風19号の進路拡大 最新情報

非常に強い勢力の台風19号は、しばらく発達しながら西北西に進み、明日22日(月)には猛烈な台風になる見通しです。

現時点では、明後日23日(火・祝)以降はスピードが遅くなり、24日(水)以降は日本の東で停滞する予想となっていますが、進路の予測の不確実性が大きく、予報円が大きくなっています。動きが複雑になる可能性があるため、今後の情報にご注意ください。
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。

これらを比較すると、しばらく北西に進む所までは揃っていて、その後はコースにばらつきがあることがわかります。現時点では動きが遅くなった後に北寄りに進路を変えるものが多数ですが、西寄りに計算するものも少なくありません。不確実性が大きいと言えます。

日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。
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世界各国の進路予想(要ログイン)

9月は台風の上陸が最も多い時期

平年の台風発生数
台風発生数の平年値を見ると、9月の台風発生数の平年値は5.0個で、8月に次いで一年の中で2番目に台風の発生が多い時期です。一方、台風の上陸数の平年値では9月が最も多く、本土への接近数も最も多い時期となっています。

本州方面にとっては例年9月が台風シーズンのピークとなりますので、台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。
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ひまわり9号衛星雲画像ひまわり9号衛星雲画像
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台風の名前

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風18号の「ラガサ(Ragasa)」はフィリピンが提案した名称で、動きを速めることを意味するタガログ語からとられています。この名前が使われるのは今回が初めてです。前回までは「ハギビス」が割り当てられていましたが、2019年台風19号(令和元年東日本台風)の被害を受けて引退となっていました。

台風19号の「ノグリー(Neoguri/너구리)」は韓国が提案した名称で、朝鮮語でたぬきのことです。
関連記事「台風の名前はどうやって決める?日本など提案のアジア名140個の呼名リスト」
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