梨は冷やしすぎるとNG? シャリシャリ食感を保つ美味しい食べ方と保存方法

2025-09-18 05:00 ウェザーニュース

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8月頃から旬の時期を迎え、12月頃まで次々と品種が入れ替わりながら店頭に並ぶ梨。シャリシャリとした食感とみずみずしい甘さで、ファンの多い果物です。

梨には美味しさを長く保つことができる保存方法やより甘みが増す食べ方があるといいます。詳しい話を山形県天童市の果樹農園、hiro.smile.farmの後藤広美さんに伺いました。

梨は追熟しない

梨は収穫後には追熟しない果物なので、期間を置いても甘くはなりません。

「甘みが強い梨がお好きなら、もともと甘い品種の梨、二十世紀などの『青梨』よりも幸水や豊水などの『赤梨』を選んでください。

ただ、赤梨は糖度が高いので、時間を置くと果肉が柔らかくなってしまいます。梨のシャリシャリ感とみずみずしさを味わいたいなら、時間を置かないでできるだけ早く食べるのが一番です」(後藤さん)

冷蔵庫で冷やし過ぎはNG

おいしく食べるには他にもポイントがあるそうです。

「暑い時期には、買ってきたらすぐ冷蔵庫に入れてキーンと冷やして食べたくなりますが、冷やし過ぎると甘みを感じにくくなります。食べる1~2時間前ぐらいに冷蔵庫や氷水で冷やすようにしましょう。

すぐ食べない場合は、新聞紙で包んでからポリ袋に入れ、ヘタを下にして冷蔵庫の野菜室で保存します。
ヘタを下にする理由ですが、梨はヘタから呼吸し水分を放出して鮮度が落ちていきます。そこでヘタを下にして呼吸を抑え、水分の放出を防ぐのです。

また、梨は糖分が底部(お尻)の方に下がる性質があるので、ヘタを下にすると糖分が上部まで均一に回るようになります」(後藤さん)

皮はできるだけ薄くむく

梨は袋に複数入れられていることが多いのですが、それぞれ色に微妙な違いがあると思います。

「食べるときは、色の明るいものから選んで食べるようにしてください。色が明るいものほど熟しているためです。

皮をむく際には、梨は皮と果肉の間がもっとも甘いので、できるだけ薄くむくのがコツです。皮をむいたら櫛形に切ると甘い部分が公平にいきわたります」(後藤さん)
梨には疲労回復効果があると言われる果糖、クエン酸、リンゴ酸がたっぷりと含まれています。また、整腸作用がある糖アルコールの一種のソルビトールも含まれています。旬の梨を食べて夏の疲れをいたわりましょう。
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取材協力:hiro.smile.farm(https://www.instagram.com/hiro.smile.farm/)
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