【台風15号の影響で線状降水帯や突風発生、各地で記録的な大雨に】 ウェザーニュース for business振り返り(2025/9/1〜9/7)

2025-09-08 12:39 ウェザーニュース

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9月第1週は、北日本での大雨災害や台風15号による大雨・突風被害などが相次ぎました。9月1日の「防災の日」を迎えたこの時期に、改めて災害への備えの重要性を実感させられる一週間となりました。ウェザーニュース for businessで振り返ります。

9月初日は北海道で記録的短時間大雨情報

9月1日(月)は、日本海北部を進む低気圧に向かって暖かく湿った空気が強く流れ込み、北海道では局地的に雨雲が発達しました。北海道函館市戸井泊では17時10分までの1時間に102mmの猛烈な雨が観測され、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表しました。

>>北海道で1時間に102mmの猛烈な雨

2日(火)は秋田県で大雨、河川氾濫

2日(火)は前線の影響で東北北部は断続的に激しい雨となりました。特に秋田県北部で雨量が多く、一部では12時間で150mmを超えました。この雨により中小河川では氾濫が相次ぎ、五城目町、仙北市、秋田市の一部の地域に警戒レベル5の緊急安全確保が発令されました。

▼緊急安全確保発令(関連記事)
秋田県五城目町の一部>> /秋田県仙北市の一部>> /秋田県秋田市の一部>>

※大雨時は河川水位情報にも注目を

ウェザーニュース for businessの河川の水位情報及びカメラ画像は、(財)河川情報センターから提供されるデータをもとに、水位基準に合わせてマップに表示します。クリックすると、10分ごとまたは1時間ごとのグラフと一覧が表示されます。
また、全国の河川に設置された10,000所以上のライブカメラ映像も、安全な場所にいながら現地の増水や氾濫の状況を確認することができます。平常時画像との比較も参考にしてください。

河川水位情報を見る>>

台風15号が高知県に上陸、広範囲で大雨に

9月4日(木)8時頃のウェザーニュース for business「台風情報」より
9月4日(木)3時、九州の南で発達中の熱帯低気圧が台風15号(ペイパー)になりました。日本列島の近海で発生したため、すぐに影響がでました。翌日9月5日(金)1時頃には高知県宿毛市付近に上陸。日本への台風の上陸は今年3つ目で、四国への上陸は2018年21号以来7年ぶり、高知県に限定すると2015年11号以来10年ぶりです。8月の台風12号に続き、発生から24時間以内での上陸になりました。

今回、ウェザーニュース for businessでは、台風発生前から、熱帯低気圧情報や大雨リスクをプッシュ通知や解説会などを開催し、影響予測を早めにお伝えしていました。今年は、日本のすぐ近くで台風が発生して、備える期間が短い中で接近するというケースもあります。アプリの通知をオンにしていない方や、まだログインがお済みでない職場のみなさんへの利用促進もお願いします。

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台風接近の東海や関東でも線状降水帯が発生

台風15号は、9月5日(金)9時頃、和歌山県北部に再上陸しました。活発な雨雲は台風の東側に広がり、強雨の中心は東海から関東に移っていきました。静岡地方気象台は、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして、13時07分に静岡県中部、西部に、14時47分に伊豆に対して「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。

また、東京湾周辺と茨城県で雨雲が発達し、5日(金)13時40分までに観測した1時間最大雨量は茨城県笠間市で64.5mm、横浜市で57.0mm、東京都大田区・羽田で53.5mmと軒並み50mm以上の非常に激しい雨が降りました。横浜市で1時間に50mm以上の雨を観測するのは2019年以来6年ぶり。東京など各地に大雨警報が発表されました。
その後、横浜地方気象台は、神奈川県東部で線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして、15時27分に「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。

この大雨で、各地で道路冠水や河川の増水などが相次ぎました。ウェザーニュース for businessの「写真&動画リポート」からは、当時の状況を遡って確認することができます。
写真&動画リポートはこちら>>

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関東で雨のピーク 横浜で50mm/h超の雨 東京にも大雨警報>
神奈川県で線状降水帯による大雨 災害発生に警戒>

静岡県では突風被害も

台風15号は、西〜東日本の各地に大雨をもたらしただけでなく、静岡県などで突風の被害が相次ぎました。

ウェザーニュースアプリの投稿機能「ウェザーリポート」に寄せられた突風被害の写真を地図上に集約しました。ページ内で地図が見られない方はこのリンク先をご確認ください。

静岡県の牧之原市、吉田町を中心に、突風によるとみられる被害の報告が相次ぎました。
全国各地からの投稿「ウェザーリポート」をアプリで見る全国各地からの投稿「ウェザーリポート」
この記事の写真一覧

減災調査2025.09

ウェザーニュースでは、アプリユーザーの皆さんに、大雨災害時における避難行動の実態や、非常持出袋の備えがどのようになっているのか、「減災調査」を実施しました。
「減災調査2025.09」(防災の日)
対象:スマホアプリ「ウェザーニュース」利用者
期間:2025年8月24日〜26日
参加人数:設問1 9,343人 設問2 9,121人

▼詳しくはこちら
大雨時の避難行動に地域差 非常持出袋の所持率は昨年より5ポイント減少>>

防災週間で考える未来「変わる気候、変わるリスク」


専門番組「100年天気予報」。毎週、違った角度から“未来の気候”に迫ります。
第18回のテーマは「“防災週間”で考える未来変わる気候、変わるリスク」
防災週間にあわせて、気候変動で変わる“水害のリスク”をテーマにお届けします。台風や低気圧による高潮、豪雨による洪水、そして線状降水帯…。過去の経験がそのまま未来には通用しない、そんな時代にどう備えるのか。最新の研究やシミュレーションをもとに解説します。

<今回の内容>
・高潮の将来リスク
・洪水と豪雨の増加傾向
・線状降水帯はどう変わる?
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