【"猛残暑"ときどき秋の気配】 ウェザーニュース for business振り返り(2025/8/25〜31)
終わりの見えぬ"猛残暑"とゲリラ雷雨
この週も「猛残暑」が継続。関東以西は、上空の高気圧の影響を受けて晴れた日が多かったため、週前半と週末は、広く気温が上昇し、最高気温が35℃以上の猛暑日となった地点が多くありました。
27日(水)は、南西の風とフェーン現象の影響で関東を中心に気温が上昇し、東京都心では、18日(月)から10日連続で猛暑日に。連続猛暑日の最長記録を更新したほか、年間の猛暑日日数も「23」に達し、過去最多の記録が塗り替えられました。
週末はさらに気温が上昇しました。30日(土)には、三重県桑名市での最高気温40.5℃をはじめ、全国4地点で40℃以上を観測。翌31日(日)にも名古屋市で今年最高の40.0℃を観測するなど、関東以西で猛烈な残暑となりました。
東京都心でも、30日は、7年ぶりの38℃台となる38.5℃を観測したうえ、31日も猛暑日となり、同日時点での年間の猛暑日日数は「25」に。27日に塗り替わっていた記録を、さらに更新することとなりました。
27日(水)は、南西の風とフェーン現象の影響で関東を中心に気温が上昇し、東京都心では、18日(月)から10日連続で猛暑日に。連続猛暑日の最長記録を更新したほか、年間の猛暑日日数も「23」に達し、過去最多の記録が塗り替えられました。
週末はさらに気温が上昇しました。30日(土)には、三重県桑名市での最高気温40.5℃をはじめ、全国4地点で40℃以上を観測。翌31日(日)にも名古屋市で今年最高の40.0℃を観測するなど、関東以西で猛烈な残暑となりました。
東京都心でも、30日は、7年ぶりの38℃台となる38.5℃を観測したうえ、31日も猛暑日となり、同日時点での年間の猛暑日日数は「25」に。27日に塗り替わっていた記録を、さらに更新することとなりました。
さらに、大気が不安定な状態も継続し、山沿いを中心にゲリラ雷雨が多く発生しました。
25日(月)は、西日本を中心にゲリラ雷雨が発生。山沿いで発生したものが大半でしたが、京都市でも雷雲が発生し、視界が霞むほどの激しい雨が降り続きました。京都市では16時50分までの1時間に、102mmの猛烈な雨を観測。1時間雨量としては観測史上最大となり、気象庁の「記録的短時間大雨情報」も発表されました。
この大雨により、アンダーパスの冠水など浸水被害が報告されました。また、「河川水位情報」では、猛烈な雨に伴い、市内を流れる川の水位が急激に上昇していることがわかります。
都市内を流れる小規模な河川では、ゲリラ雷雨によって急激に水位が上昇することがあります。河川工事や川でのレジャーなど、川沿いで活動を行う際は、上流域の雨雲レーダーなどで天気の変化をこまめに確認することが大切です。また、雨が降っていなくても、「怪しい雲を見つけたら川から退避する」といった、早めの対策が必要となるでしょう。
» 「河川水位情報」を確認
25日(月)は、西日本を中心にゲリラ雷雨が発生。山沿いで発生したものが大半でしたが、京都市でも雷雲が発生し、視界が霞むほどの激しい雨が降り続きました。京都市では16時50分までの1時間に、102mmの猛烈な雨を観測。1時間雨量としては観測史上最大となり、気象庁の「記録的短時間大雨情報」も発表されました。
この大雨により、アンダーパスの冠水など浸水被害が報告されました。また、「河川水位情報」では、猛烈な雨に伴い、市内を流れる川の水位が急激に上昇していることがわかります。
都市内を流れる小規模な河川では、ゲリラ雷雨によって急激に水位が上昇することがあります。河川工事や川でのレジャーなど、川沿いで活動を行う際は、上流域の雨雲レーダーなどで天気の変化をこまめに確認することが大切です。また、雨が降っていなくても、「怪しい雲を見つけたら川から退避する」といった、早めの対策が必要となるでしょう。
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低気圧と前線の影響を受けた日も
一方で、北日本は、低気圧と前線の影響を受け、曇りや雨の日が続きました。
特に、26日(火)から27日(水)にかけて、低気圧が日本海からオホーツク海へと移動し、それに伴う前線が本州付近まで南下したことで、日本海側を中心に広く雨をもたらしました。
低気圧に近い道北、特に宗谷地方の日本海側では26日の午前中から雨が強まりました。豊富町では、同日17時までの12時間雨量で169.5mmを観測。これは、平年の8月1ヶ月分の雨量(120.9mm)を大きく超える量となりました。町内では道路の冠水や農地の浸水が報告されたほか、交通網にも影響が出ました。
JR宗谷本線では、線路冠水や路盤の流出が発生し、31日(日)時点でも一部区間では復旧の目処が立っていません。同線は、8月中旬の大雨でも路盤の流出の影響でも4日間の運休を余儀なくされていて、立て続けの被災となっています。
また、寒冷前線の通過に伴い、27日(水)は本州の日本海側にも活発な雨雲がかかりました。金沢市では11時までの1時間に56.0mmの非常に激しい雨を観測するなど、一時的ではあったものの、雨が激しく降ったところがありました。
線状降水帯などが発生して、短時間にまとまった雨が降ったとき、特に北海道など豪雨の経験が少ない地域では、合計雨量が多くなくとも、土砂災害などのリスクが急激に高まることがあります。「大雨リスク対策」では、ウェザーニューズが拠点ごとに定めた雨量の基準で、大雨による災害が発生する可能性を表示します。改めて、お客様ご自身の拠点の基準を確認して、万一大雨が予想された際の、早めの対策に繋げましょう。
特に、26日(火)から27日(水)にかけて、低気圧が日本海からオホーツク海へと移動し、それに伴う前線が本州付近まで南下したことで、日本海側を中心に広く雨をもたらしました。
低気圧に近い道北、特に宗谷地方の日本海側では26日の午前中から雨が強まりました。豊富町では、同日17時までの12時間雨量で169.5mmを観測。これは、平年の8月1ヶ月分の雨量(120.9mm)を大きく超える量となりました。町内では道路の冠水や農地の浸水が報告されたほか、交通網にも影響が出ました。
JR宗谷本線では、線路冠水や路盤の流出が発生し、31日(日)時点でも一部区間では復旧の目処が立っていません。同線は、8月中旬の大雨でも路盤の流出の影響でも4日間の運休を余儀なくされていて、立て続けの被災となっています。
また、寒冷前線の通過に伴い、27日(水)は本州の日本海側にも活発な雨雲がかかりました。金沢市では11時までの1時間に56.0mmの非常に激しい雨を観測するなど、一時的ではあったものの、雨が激しく降ったところがありました。
線状降水帯などが発生して、短時間にまとまった雨が降ったとき、特に北海道など豪雨の経験が少ない地域では、合計雨量が多くなくとも、土砂災害などのリスクが急激に高まることがあります。「大雨リスク対策」では、ウェザーニューズが拠点ごとに定めた雨量の基準で、大雨による災害が発生する可能性を表示します。改めて、お客様ご自身の拠点の基準を確認して、万一大雨が予想された際の、早めの対策に繋げましょう。
酷暑の中にも秋の気配
厳しい暑さが続いていますが、週の半ば、前線が南下して相対的に涼しい空気が入り込んだことで、暑さが和らいで、秋めいた空が広がったところがありました。
北海道や東北北部では、27日(水)以降は、晴れても最高気温が30℃に達しなかったところがほとんどで、内陸を中心に最低気温が15℃を下回るところもあるなど、朝晩を中心に過ごしやすい体感になってきました。
関東でも、前線が通過した後の28日(木)は、北東からの相対的に涼しい風により、気温の上昇が抑えられました。朝の間は、秋のような高い雲が各地で報告されました。それでも、東京の最高気温は33.9℃と、12日ぶりに猛暑日から解放されたとはいえ、真夏の厳しい暑さには変わりなし。しかも週末は再び猛暑となったことで、「秋の気配」を感じられたのも束の間となりました。
今後は、関東以西でも前線や低気圧の影響を受ける日が増える予想です。天気が周期変化するようになり、それにつれて、日ごとの気温差も大きくなります。「予想最高気温・気温差」コンテンツでは、最高気温の平年差や、前の週・前年の同じ週との差など、日ごとの気温の変化を把握することができます。気温の変化から秋の気配を汲み取って、秋物商品や温かい食べ物・飲み物の準備など、秋支度を計画的に進めていきましょう。
▼動画で使い方を確認 (※「予想最高気温&気温差」は、「ウェザーニュース for business」のオプション機能です)
北海道や東北北部では、27日(水)以降は、晴れても最高気温が30℃に達しなかったところがほとんどで、内陸を中心に最低気温が15℃を下回るところもあるなど、朝晩を中心に過ごしやすい体感になってきました。
関東でも、前線が通過した後の28日(木)は、北東からの相対的に涼しい風により、気温の上昇が抑えられました。朝の間は、秋のような高い雲が各地で報告されました。それでも、東京の最高気温は33.9℃と、12日ぶりに猛暑日から解放されたとはいえ、真夏の厳しい暑さには変わりなし。しかも週末は再び猛暑となったことで、「秋の気配」を感じられたのも束の間となりました。
今後は、関東以西でも前線や低気圧の影響を受ける日が増える予想です。天気が周期変化するようになり、それにつれて、日ごとの気温差も大きくなります。「予想最高気温・気温差」コンテンツでは、最高気温の平年差や、前の週・前年の同じ週との差など、日ごとの気温の変化を把握することができます。気温の変化から秋の気配を汲み取って、秋物商品や温かい食べ物・飲み物の準備など、秋支度を計画的に進めていきましょう。
▼動画で使い方を確認 (※「予想最高気温&気温差」は、「ウェザーニュース for business」のオプション機能です)
【トピックス】今年の夏も「史上最も暑い夏」に
気象庁の定義では、6月から8月までの3ヶ月間が「夏」とされています。9月に入り、定義上では「秋」になったものの、夏の暑さはまだまだ終わりが見えません。
今年は前例のない暑い夏となりましたが、気象庁によると、今夏の国内の平均気温も過去最高となったことがわかりました。夏の期間の3か月の平均気温は基準値に比べて2.36℃高くなっています。昨年、一昨年もそれぞれ過去最高を記録しましたが、その記録を今年も大幅に更新することとなりました。
その原因としては、地球温暖化によって、地球全体の気温が全体的に上昇している影響が指摘できます。しかし、それ以上に、日本付近の海面水温が、平年よりもかなり高い状態で継続していることが大きく関与したと考えられています。それに加え、太平洋高気圧の張り出しが強く、梅雨前線の影響も弱かったため、本来なら曇りや雨の日が多い時期にも晴れの日が多くなり、その分記録的な高温にも見舞われたました。
東京都心では猛暑日の連続記録・年間日数記録を更新したり、群馬県伊勢崎市では8月5日(火)に41.8℃が観測されたりしたなど、立て続けに歴代最高気温が塗り替えられたこともあって、今年も、記録ずくめの衝撃的な夏となりました。
» より詳しい解説はこちらから
» 関連記事「この夏の異例の猛暑は地球温暖化の影響?」
今年は前例のない暑い夏となりましたが、気象庁によると、今夏の国内の平均気温も過去最高となったことがわかりました。夏の期間の3か月の平均気温は基準値に比べて2.36℃高くなっています。昨年、一昨年もそれぞれ過去最高を記録しましたが、その記録を今年も大幅に更新することとなりました。
その原因としては、地球温暖化によって、地球全体の気温が全体的に上昇している影響が指摘できます。しかし、それ以上に、日本付近の海面水温が、平年よりもかなり高い状態で継続していることが大きく関与したと考えられています。それに加え、太平洋高気圧の張り出しが強く、梅雨前線の影響も弱かったため、本来なら曇りや雨の日が多い時期にも晴れの日が多くなり、その分記録的な高温にも見舞われたました。
東京都心では猛暑日の連続記録・年間日数記録を更新したり、群馬県伊勢崎市では8月5日(火)に41.8℃が観測されたりしたなど、立て続けに歴代最高気温が塗り替えられたこともあって、今年も、記録ずくめの衝撃的な夏となりました。
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