熊本で“腰以上”まで水位上昇 短時間での集中豪雨が要因

2025-08-15 12:30 ウェザーニュース

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2025年8月8日(金)から11日(月)にかけて九州などで大雨となり、特に熊本県では大規模な浸水被害が発生しました。

ウェザーニュースでは九州や山口県などのアプリ利用者に対し冠水・浸水状況に関する調査を実施しました。(調査:2025年8月13日〜14日 回答数のべ2674)

熊本中心に床上浸水や床下浸水が多数

期間中に発生した大雨被害の調査では、熊本県や福岡県で床上浸水/床下浸水が発生、他の九州各地でも道路冠水が起きていたことがわかりました。

一番水位が高かった時の深さについては、九州各地で「足首〜すね」の報告が点在する中で、熊本県を中心に「腰以上」の報告が目立つ結果となりました。
11日(月)の主な浸水・冠水の写真

玉名市は3時間に284.0mm 観測史上1位の2倍の雨量

8月8日(金)頃から11日(月)頃は活発化した停滞前線や線状降水帯の影響で、熊本県上益城郡甲佐町では690.5mmを観測するなど九州を中心に記録的な大雨となりました。
熊本の豪雨 球磨川氾濫の2020年に匹敵
特に浸水被害の報告が目立っていた地域の雨量を見てみると、熊本県玉名市岱明では3時間に284.0mm、熊本県上天草市松島でも3時間に232.5mmの雨を観測。いずれも、観測史上1位のほぼ2倍という記録的な豪雨でした。松島のアメダスは猛烈な雨の最中に欠測となっていて、近くの県の雨量計では3時間で272mmを観測しています。

もともと雨に強いとされている九州ですが、短い時間に集中的に多量の雨が降ったことで、排水処理機能が追いつかず今回の大規模な浸水や氾濫の被害につながったことが考えられます。
今回は観測史上1位の記録を大幅に上回る、文字通りの「過去に経験したことがない大雨」に見舞われた地域で、大規模な浸水被害が発生する事例となりました。この先も、台風やゲリラ雷雨など大雨に注意が必要な季節が続きます。大雨の災害発生の指標の一つとしてとらえ、避難行動の検討材料としても活用いただければ幸いです。
マイ防災タイムラインをアプリで使うマイ防災タイムライン

調査概要
1)調査日:2025年8月13日(水)15時〜14日(木)24時
1番水位が高かった時の周辺の被害は?
回答者数:1078人
回答項目:被害なし/床上浸水/床下浸水/道路冠水 から1つ選択

2)調査日:2025年8月13日(水)15時〜14日(木)24時
質問:周辺の道路で1番水位が高かった時の深さは?
回答者数:1596人
回答項目:足首〜すね/ひざ以上/腰以上/冠水・浸水なし から1つ選択
記事内のマップでは「被害なし」「冠水・浸水なし」を除いて表示
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ちいそらさん
熊本県八代市の空
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