冬にかけて平常の状態が続く可能性が高い(エルニーニョ監視速報)
現在は平常の状態が継続
7月のエルニーニョ監視海域の海面水温は基準値からの差が−0.1℃で、前月と同様に基準値に近くなっています。また、エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の5月の値も+0.1℃で前月と変わっていません。
太平洋赤道域の海面水温は西部で平年より高く、中部では平年より低かったものの、東部では平年に近くなりました。太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は中部で平年より強く、東部では平年程度でした。
対流活動はインドネシア付近では活発で、太平洋赤道域の日付変更線付近では平年程度でした。
このような大気と海洋の状態は、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常であることを示しています。
太平洋赤道域の海面水温は西部で平年より高く、中部では平年より低かったものの、東部では平年に近くなりました。太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は中部で平年より強く、東部では平年程度でした。
対流活動はインドネシア付近では活発で、太平洋赤道域の日付変更線付近では平年程度でした。
このような大気と海洋の状態は、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常であることを示しています。
海面水温の低下は長続きしない予想
エルニーニョ/ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果によると、秋にかけて海面水温は低下すると予測しています。ただ、この低下は長く続かず、冬にかけては海面水温が上昇し、基準値に近づく予測です。
このため、秋にはラニーニャ現象に近い状態になる可能性がありますが、冬には平常の状態が続く可能性が高いとみられます。
平常の状態が続く確率は、9月が70%、10月〜12月は60%です。
▼エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の定義
気象庁ではエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が6か月以上続けて+0.5℃以上となった場合を「エルニーニョ現象」、−0.5℃以下となった場合を「ラニーニャ現象」と定義しています。
このため、秋にはラニーニャ現象に近い状態になる可能性がありますが、冬には平常の状態が続く可能性が高いとみられます。
平常の状態が続く確率は、9月が70%、10月〜12月は60%です。
▼エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の定義
気象庁ではエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が6か月以上続けて+0.5℃以上となった場合を「エルニーニョ現象」、−0.5℃以下となった場合を「ラニーニャ現象」と定義しています。
秋も高温傾向が続く予想
この先は、太平洋赤道域の西部で海面水温が高いため、インド洋東部からフィリピンの東の海域にかけて対流活動が活発になるとみられます。
この影響で上空を吹く強い西寄りの風(偏西風)は平年より北を流れやすく、南からの暖かな空気が流れ込みやすい予想です。
このため、秋も平年より気温の高い傾向が続く見通しです。
長期予報 この先3か月の天候見解
この影響で上空を吹く強い西寄りの風(偏西風)は平年より北を流れやすく、南からの暖かな空気が流れ込みやすい予想です。
このため、秋も平年より気温の高い傾向が続く見通しです。
長期予報 この先3か月の天候見解
出典
気象庁
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