【激動の夏、最終章】
ウェザーニュース for business振り返り(2025/8/18〜8/24)

2025-08-25 13:23 ウェザーニュース

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2025年8月第4週は、北日本を中心とした記録的な大雨や台風12号による大雨、関東を中心としたゲリラ雷雨や降雹、東日本・西日本では猛烈な残暑となりました。
この一週間をウェザーニュース for businessのコンテンツで振り返っていきます。

北日本で記録的な大雨 土砂災害警戒情報も

19日(火)から20日(水)にかけて前線が北日本に停滞しました。

19日(火)は、北海道道南エリアで前線による発達した雨雲の流れ込みが続き、局地的に大雨となりました。
渡島地方の木古内町にあるアメダス木古内では、午前中に1時間68mm(11:40まで)の非常に激しい雨を観測しました。アメダス潮見では15時までの6時間雨量が156mmに達し、観測史上最大となりました。
土砂崩れの発生や、北海道新幹線やJR函館線で運転見合わせや運休になるなど、公共交通機関にも影響が出ました。
20日(水)は、秋田県や青森県で局地的に大雨となりました。
秋田県仙北市に設置されたアメダス桧木内(229.5mm)や青森県十和田市に設置されているアメダス休屋(208.5mm)では、午前9時までの12時間降水量が200mmを超え、休屋の12時間降水量は観測史上最大となりました。

上桧木内地区の桧木内川では氾濫が発生したため、仙北市は8時40分に付近の住民に対して緊急安全確保(警戒レベル5)を発令しました。土砂災害のリスクが高まり、秋田県、青森県、岩手県内には土砂災害警戒情報が発表されました。

北上していた熱帯低気圧が急発達
台風12号(レンレン)に

21日(木)9時、九州の西の東シナ海で熱帯低気圧が台風12号(レンレン)になりました。
発生から約8時間後の同日17時頃に、鹿児島県の日置市付近に上陸し、その後も九州南部を西から東へ横断した後、翌9時頃に日本の南で熱帯低気圧に変わりました。

「台風12号」として発生したのは21日(木)でしたが、台風のもととなった熱帯低気圧は17日(日)15時に沖縄の南に発生していました。18日(月)〜19日(火)かけて台風への発達が予想されていたものの、この時点で台風になることはなく、太平洋高気圧の縁を沿うようにしてゆっくりと北上。しかし、21日(木)になって勢力を強め、台風12号となりました。
勢力としては強いものではありませんでしたが、暖かく湿った空気が断続的に流れ込んでいた上、台風の動きが遅く、同じような場所に雨雲が停滞し続けたため、鹿児島県では強い雨が続いたところがありました。
9時30分までの24時間降水量が南さつま市加世田では313.5mm、鹿児島市のアメダス喜入では307.0mmと300mmを超える大雨となりました。

熱帯低気圧については予想が難しく、進路の予想のブレだけではなく、日本の近海で突如台風として発生することや、反対に台風となると予想されていた熱帯低気圧がなくなることがあります。
ウェザーニュース for businessの「台風進路・暴風域予測」では、台風の進路について複数の予報モデルの進路予測を比較することができます。今後のあらゆる可能性を把握し、早めの台風対策への活用にお役立てください。熱帯低気圧や台風発生の際には、PC版「ウェザーニュース for business」やスマートフォンアプリ「ウェザーニュース」で最新の気象情報をご確認ください。

>>ウェザーニュース for businessの「台風進路・暴風域予測」はこちら

各地でゲリラ雷雨発生、記録的短時間大雨情報も

この一週間は、日中の昇温や湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となって、連日各地でゲリラ雷雨が発生しました。
18日(月)は、気温の上昇に加え、風の収束が顕著となった東京都と埼玉県の境付近で雨雲が次々に発生・発達。東京都東久留米市付近では17時00分までの1時間に約100mmの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表しました。

ゲリラ雷雨となった東京都や埼玉県では、一部地域で気温が急激に10℃近く下がり、雹(ひょう)や霰(あられ)が降った所もありました。
大気が不安定な状態は、晴れていても急な強雨や落雷、突風などに注意・警戒が必要です。局地的には道路の冠水が発生するおそれもあるため、アンダーパスなど低い土地の通行にもご注意ください。

「猛残暑」続く

この週も全国各地で最高気温が35℃以上の猛暑日となりました。
21日(木)は、各地で厳しい暑さとなり、猛暑日地点数は180を記録しました。鳩山と下館で39.3℃、熊谷と名古屋で39.0℃を観測し、名古屋は今年最高記録を更新しました。

今週は残暑が落ち着く日があるものの、月末には厳しい暑さがぶり返します。
暑さのピークは過ぎたものの、この先も全国的に気温が高い状態が続きそうです。

>>9月から11月までの3ヶ月予報はこちら
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