熊本の豪雨 12時間で400mm近い雨 球磨川氾濫の2020年に匹敵

2025-08-11 10:43 ウェザーニュース

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活発な前線の活動に伴って線状降水帯が形成された熊本県では12時間で400mm近い雨量を観測しました。球磨川の氾濫で大きな被害に見舞われた2020年の豪雨に匹敵するような雨量です。

12時間で400mm前後の集中豪雨

熊本県では線状降水帯と解析された活発な雨雲の帯が昨夜から今朝にかけて猛烈な雨を降らせました。1時間最大雨量は菊池市で115.5mm、上天草市・松島で114.5mm、玉名市・岱明で108.0mmなど一部では100mm以上を観測しています。

また、12時間の最大雨量は10時00分の時点で玉名市・岱明で404.5mm、山都町で399.0mm、八代市で382.0mmなど多い所で400mm前後に達しました。

球磨川が氾濫して熊本県人吉市を中心に大きな被害に見舞われた2020年の水害の際に12時間雨量が最も多かったのは水俣市の415.0mmですので、今回の大雨はエリアこそ少し違うものの、匹敵する水準と言えます。
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大量の水蒸気が強い風で次々に供給される

今回の大雨は停滞する前線の南側に流れ込む非常に暖かく湿った空気が、東シナ海で次々に雨雲を発達させて九州を通過していく典型的な大雨パターンです。8日(金)に大雨特別警報が発表された鹿児島県霧島市も、大まかには同じようなシステムと考えられます。

空気中に含まれる水蒸気の量を表す指標のひとつである相当温位は、354K以上という過去の大雨と同じような水準です。昨夜は強い風によって大量の水蒸気が熊本周辺に供給され、猛烈な雨が継続しました。
雨雲レーダー雨雲レーダー

午後にかけて大雨リスク継続

昨夜に比べると水蒸気を供給する風が弱まった分だけ雨の勢いは落ち着きましたが、東シナ海で低気圧が形成されつつあります。低気圧の接近で再び風が強まって雨雲が発達するおそれがあるため、午後も危険な状況は継続する見込みです。

また、低気圧本体が近づく長崎県や福岡県などでも雨が強まるおそれがあります。これまでの雨量が多くなっている地域では土砂災害や河川の氾濫などに厳重に警戒してください。
現在の土砂災害危険度
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