週刊地震情報 2025.8.10
大分県西部の地震で震度3 熊本地震に関連する活動以来

2025-08-10 10:38 ウェザーニュース

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この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べると少し減少しました。北海道周辺の地震は比較的少なく、東北から九州、沖縄では満遍なく地震が起きています。震度3以上の地震は4回発生しました。(8月4日〜10日10時の集計)

国内:地震の少ないエリアでM4.8

大分県西部の地震
7日(木)8時47分頃、大分県西部を震源とするマグニチュード4.8、深さ2kmと推定される地震が発生しました。この地震で大分県九重町、熊本県南小国町、小国町、産山村で最大震度3を観測しています。

大分県西部を震源とする震度3以上の地震は2016年4月16日に今回の震源とほぼ同じ領域で発生したマグニチュード3.6(最大震度4)以来です。

大分県西部を震源とする地震はあまり多くなく、有感地震は今年初で昨年は2回。2021年から23年の3年間は1回も発生していません。

2016年は熊本地震の活動に連動して、大分県でも地震活動が活発になりました。特に4月16日は地震が多発し、前述した最大震度4の地震を筆頭に、10回の有感地震が起きています。

今回も4回の有感地震が発生しましたが、8日(金)は地震活動が落ち着きました。

国内:大分県中部でも最大震度3

大分県中部の地震
6日(水)2時53分頃、大分県中部を震源とするマグニチュード4.2、深さ50kmと推定される地震が発生しました。この地震で大分県佐伯市で最大震度3、大分県や宮崎県、愛媛県などで震度2の揺れを観測しています。

大分県中部を震源とする震度3以上の地震は今年4月18日以来です。地震のメカニズムは北北西ー南南東方向に圧力を持つ逆断層型で横ずれ成分を含んでいます。

今回の震源は震央名称こそ大分県中部ですが、大分県南部の豊後水道沿岸で起きるタイプです。フィリピン海プレートと陸のプレートの境界が深さ40km前後に位置していて、その周辺でやや強い地震が起きています。最近では2015年にマグニチュード5.7の地震が発生し、最大震度5強を観測しました。

世界:カムチャツカ半島付近の余震活動続く

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。最も大きな地震は、カムチャツカ半島付近で発生したマグニチュード6.2です。

4日(月)の昼過ぎにカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード6.2、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。

この地震は7月30日(水)に発生したマグニチュード8.8の地震の余震活動とみられます。世界歴代でも上位に入る巨大地震だったこともあり一連の活動に伴う地震は非常に多く、マグニチュード4以上のものだけでも900回以上に達しました。

地震の発生は少しずつ落ち着いているものの、9日(土)夜にもマグニチュード6.0の地震があり、当面は活動が継続する見通しです。
カムチャツカ半島付近で巨大地震

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
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