猛暑見解2025(更新) 8月下旬〜9月初めに厳しい残暑予想

2025-08-05 13:00 ウェザーニュース

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今日8月5日(火)、ウェザーニュースは「猛暑見解2025」を更新して発表しました。
ニュースリリース 8〜10月の暑さ傾向を発表

10月にかけても全国的に気温が平年より高く、特に8月下旬〜9月初めには、太平洋高気圧とチベット高気圧が重なる“ダブル高気圧”の影響で厳しい残暑が予想されます。
長期予報 この先3か月の天候見解

6月・7月の気温は過去最高

6月と7月の日本の平均気温は速報値で昨年を上回り、それぞれの月で過去最高の記録を更新しました。

特に7月下旬には兵庫県丹波市のアメダス柏原(かいばら)で、国内観測史上1位を更新する41.2℃を観測するなど、命に関わるような危険な暑さの日が続きました。
今夏の気圧配置の特徴
この暑さの原因は、太平洋高気圧とチベット高気圧が重なった“ダブル高気圧”です。この2つの高気圧が上空で重なり合うことで、非常に背の高い高気圧となったことで、日射や下降気流の影響が強まり厳しい暑さをもたらしたとみられます。

また、地球温暖化の影響などで北半球対流圏の平均気温が高くなっていることや、北日本周辺の海水温がかなり高いことも暑さの要因のひとつと考えられます。
関連記事 兵庫県丹波市で日本歴代最高の41.2℃ 浜松、熊谷の記録を更新

8月下旬から再び暑さが厳しく

8月に入ってからも西日本を中心に各地で厳しい暑さが続いていますが、この先10月にかけても全国的に気温は平年より高く推移し、残暑の厳しい日が多くなりそうです。

8月中旬は前線や寒気の影響で天気がぐずつき、本州付近の厳しい暑さは一旦落ち着きます。しかし、8月下旬になると、フィリピン近海の対流活動が活発化することで、太平洋高気圧の勢力が増します。また、偏西風の蛇行によってチベット高気圧が本州付近への張り出しを強めるため、再び“ダブル高気圧”の状態が強まることで、暑さが一層厳しくなるタイミングがあるとみています。
例年であれば9月以降になると、太平洋高気圧が次第に日本の南東に後退し、涼しい空気を運ぶ偏西風が南下してきますが、今年は太平洋高気圧の勢力が強く、偏西風帯の南下が平年より遅れて、涼しい空気が日本に届きにくくなるため、10月にかけて全国的に気温が高い状態が続く見込みです。
» エリアごとの詳しい見解
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適切な熱中症対策で体調管理を

体温に迫るような危険な暑さの環境では、何も対策を行っていないと健康な人でも熱中症になるリスクが極めて高くなります。

炎天下での長時間の行動を避けてエアコンの効いた涼しいところでこまめに休憩するなどし、定期的に水分補給をするなどの対策を行えば、熱中症による症状を予防することができます。

また、十分な睡眠と栄養補給も熱中症予防の基本です。残暑の時期も油断せず、健康管理に十分注意してください。
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