記録的暑さの7月 2か月連続で過去最高を更新 東北、北陸は顕著な少雨

2025-08-02 10:47 ウェザーニュース

シェアする
x_shareline_share
copy_share
シェアする
x_shareline_share
copy_share
7月の日本の平均気温は6月に続いて過去の記録を大幅に更新する高さとなりました。早い夏空の到来で、北陸や東北では暑さだけでなく少雨も記録的です。

昨年の記録を0.7℃ほど更新

都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による、7月の日本の平均気温偏差は+2.89℃でした。これまで最も高かった昨年2024年の+2.16℃を大きく更新し、過去最も暑い7月になりました。6月に続いて2か月連続で、過去最高を更新しています。

また、約150ヶ所の気象官署(気象台や測候所など)のうち、98ヶ所で7月の観測史上1位(タイ記録含む)を更新しました。

▼7月の平均気温平年偏差(高い順)
 2025年 +2.89℃
 2024年 +2.16℃
 2023年 +1.19℃
 1978年 +1.51℃
 2017年 +1.42℃

※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
関連記事「7月の日本の平均気温 過去最高の更新はほぼ確実に」

6月中旬から顕著な高温が続く

7月は北日本のから西日本の広い範囲で1か月を通して気温が平年を上回り、特に上旬と下旬で顕著に高くなりました。

フィリピンの東の海上で対流活動が非常に活発だったことから、上空5500〜6000m付近を覆う太平洋高気圧が早い時期から勢力を強めて、西日本では記録的に早く梅雨明けを発表。東日本や北日本も梅雨前線の活動は弱く、梅雨明けの発表前から晴れた日が多く、厳しい暑さに見舞われました。

7月上旬と下旬は偏西風が北に偏ったため上空9,000〜10,000m付近の高い所を覆うチベット高気圧の勢力も強まって暑さが顕著になり、記録的な高温につながったとみられます。

7月は雨らしい雨が降らなかった地域も

また、梅雨前線の活動が弱かったことで、雨量は少なくなりました。特に東北や北陸で少雨が顕著になっています。

例年なら梅雨の後半で最も雨が多くなる時期にほとんど雨が少なく、7月の雨量は新潟県佐渡市・相川で0.0mm、上越市高田は0.5mmと1か月間、雨らしい雨が降っていません。そのほか、山形市や仙台市なども観測史上最も少ない記録を更新しています。
関連記事「過去1か月の雨量が平年の5%未満の所も」

高温は8月も継続 少雨傾向はようやく解消か

8月も上旬を中心に厳しい暑さが続く見通しで、1か月の平均気温は全国の広い範囲で平年を上回る予想です。9月以降も気温は高めになるとみられ、暑い時期が長く続きますので、日々の体調管理に注意をしてください。

ただ、来週は太平洋高気圧の勢力が南に後退し、本州付近を前線や気圧の谷が通過するとみられます。北日本や北陸では久しぶりにまとまった雨が降る見込みです。その後も平年並みか平年より多い降水量が予想されているため、渇水傾向は少しずつではありますが解消傾向に向かう見通しです。
長期予報 この先3か月の天候見解

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
古太郎さん
シェアする
x_shareline_share
copy_share

お天気ニュース

各エリアの天気予報

アクセスランキング

アメダスランキング

気温

降水量

降雪量

湿度

  • 順位

    地点

    観測値

    ()

    ()

    ()

    ()

    ()

    ()

警報・注意報の履歴

お天気ニュース

ウェザーニュース公式SNS
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_facebook.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_x.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_line.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_youtube.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_insta.webp
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_tiktok.svg