台風5号(ナーリー)は温帯低気圧に 北海道では強風の影響残る

2025-07-15 10:06 ウェザーニュース

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7月15日(火)2時頃に北海道襟裳岬付近に上陸台風5号(ナーリー)は、先ほど9時にオホーツク海で温帯低気圧に変わりました。

道東では沿岸部を中心に夕方までは風の強まるところがあり、沿岸では高波の影響が残るため注意が必要です。
▼台風5号 7月15日(火) 9時
 擾乱種類   温帯低気圧(LOW)
 中心位置   千島近海
 移動     北北東 55 km/h
 中心気圧   998 hPa
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南寄りの風が強まり真夏日に

台風5号はこの先もスピードを落とさず北上を続け、今日15日(火)9時に千島近海で温帯低気圧に変わりました。

雨はほとんどのところで止んだものの、南寄りの風が強まっていて、釧路では24.3m/s、根室でも22.5m/sの最大瞬間風速を観測しました。根室では平均風速でも10m/sを超える状況が続いていて、沿岸では波の高い状態が続いています。夕方にかけては強風や高波に注意してください。
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この南寄りの風と暖かい空気の影響で北海道では朝から気温が高く、日中はさらに気温が上がります。真夏日になるところが多く、蒸し暑くなりますので熱中症予防を心がけてください。
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高緯度まで台風勢力を維持 海面水温と移動速度が影響か

小笠原近海で発生し、関東沖〜三陸沖を北上した台風5号は、15日(火)2時頃に北海道襟裳岬付近に上陸しました。北海道に台風が上陸するのは9年ぶりで、最初の上陸地点が北海道になるのは(=再上陸を除く)1951年の統計開始以来7つ目です。

一般的に台風は、本州付近の緯度まで北上すると、海面からの熱の供給が少なくなるため勢力が弱まったり、寒気の影響を受けて温帯低気圧に変わります。

今回の台風5号が通過した東北の沖合は、海面水温が平年より3℃前後高く、福島県沖でも25℃以上ありました。その先は海面水温は台風の勢力を維持できるような暖かさではなかったものの、寒気の影響を受けなかったことや、時速50km前後の比較的速い速度での北上したため、台風の勢力を維持したまま北海道にたどり着いたとみられます。

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