窓際の対策で冷房効率アップ! エアコン代を削減するためにできることは?

2025-07-11 11:00 ウェザーニュース

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各地では本格的な夏の暑さに見舞われる日が増えてきました。最高気温が35℃以上の猛暑日となる地点も続出していて、熱中症予防のためにも我慢せずにエアコン冷房を使用することが大切です。

これからの季節、暑さ対策をしつつも電気代は可能なら安く抑えたいところ。室温の上昇を抑え、冷房費を削減する方法を、窓メーカーのYKK AP株式会社広報室に教えていただきました。

熱の流入の約7割は窓から

夏の室内は暑く、エアコンは必需品です。何とか室内温度が上昇しない方法はないものでしょうか。

「夏に室内が暑くなるのは、壁や屋根、窓から熱が流入してくるからです。なかでも窓は、熱の出入りが住まいの中で最も多く、直接入ってくる日差しが室温を上げています。
室温27℃、外気温34.1℃の場合、一戸建ての家屋に流入する熱の割合は、屋根7%、床5%、換気6%、外壁14%なのに比べ、開口部(大きなアルミ複層ガラスの窓など)からは68%もの熱が流入しています。

これを我慢していると熱中症のおそれもあるため、夏場はエアコン冷房が欠かせません。冷房費を削減するには、まず窓から入る熱を抑えなければならないのです」(YKK AP)

冷房効率をアップさせる方法(1)

窓から入る熱は、どうしたら抑えることができるのでしょうか。

「部屋の温度上昇を抑えるには、窓の外で日差しをカットすることが効果的です。すだれ、シェード、オーニング(可動式の雨よけ)、ブラインド、ルーバーなどを設置することで窓の外で日差しをカットし、室内へ熱の流入を抑えることができます。

こうした日差し対策を行うと冷房が効きやすくなり、エアコンをフル稼働させなくてもよくなるので、省エネの点でもメリットが生まれます」(YKK AP)

冷房効率をアップさせる方法(2)

外付けの日差し対策以外に、冷房効率を上げて節電を行う方法はないものでしょうか。

「風を上手に取り入れる方法があります。日中家を空けた際など、室内にこもった熱は、換気して外に逃がしてから冷房を付けることで冷房への負荷を減らすことができます。また、外気温が冷房設定温度より低くなる朝晩なども換気をすることで、省エネ・節電につながります。

換気のコツは、風の入口と出口をつくることです。たとえば、部屋の対角線の窓を開けると効果的です。2方向の窓を開けると換気効果は10倍になります。
また、網戸が汚れたままだと風通しが悪くなるので、網戸をお掃除することも忘れないでください」(YKK AP)

外の方が涼しい時には、換気により室内にこもった熱を逃がすことで、冷房費を削減することができそうです。今年の夏は、「窓」と「換気」の工夫でエアコンの稼働率を下げ、省エネと節電を実現しましょう。
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取材協力
YKK AP株式会社(http://www.ykkap.co.jp/)
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