小笠原近海で台風発生の予想　フィリピンの東でも次第に雲がまとまる

日本付近に勢力を広げている太平洋高気圧の南側では、対流活動が活発になっていて、積乱雲が発達しやすくなっています。いくつかの積乱雲の塊が現れていて、小笠原諸島の東では熱帯低気圧として発達中です。今後24時間以内に台風に発達する可能性があります。

もう一つ注目されるのがフィリピン付近の雲の塊です。現時点ではそれほどまとまってはいないものの、ルソン島の東側と西側にそれぞれ活発な雲が確認できます。
ひまわり9号衛星雲画像ひまわり9号衛星雲画像

複数のコンピュータシミュレーションの計算では、この付近で熱帯低気圧の発生が予想されていて、台風勢力まで強まることが示唆されています。

現在は中国大陸西部から東シナ海、本州付近が高気圧に覆われているため、台風ができたとしても日本には近づきにくい状況です。ただ、熱帯低気圧がどのあたりで発生するかや、高気圧の勢力がどう変化するかによって、その後の展開は変わってきます。

直接の影響がない場合でも関東などの梅雨明けのタイミングにも関わってくることが考えられますので、今後の動向に注目です。
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出典・参考
気象衛星画像：NICT 情報通信研究機構