白根山(湯釜付近)で火山性地震増加　最近では2018年に小規模な噴火

白根山(湯釜付近) では今日26日(木)の1時頃から火山性地震がやや増加し、正午までに20回を観測しました。ここ数年は多い時でも1日に10回前後でしたので、活動が活発になっていることが考えられます。

傾斜計による観測では地震の増加に伴ってわずかな傾斜変動がみられています。また、2024年6月頃から湯釜付近の地下の浅い所を膨張源とする緩やかな地殻変動も継続中です。

これらのことから白根山(湯釜付近)では、今後火山活動が高まる可能性があります。活火山であることに留意し、今後の火山活動の推移に注意してください。

草津白根山(白根山(湯釜付近)) では2018年1月23日に小規模な噴火が発生し、火口から350mほどの所まで火山岩塊(かざんがんかい)と呼ばれる、大きな噴石が飛散しました。

噴火に伴う火山灰は北東に8kmほど離れた群馬県中之条町まで降灰が確認されています。この噴火では近くのスキー場で1名の方が亡くなり、負傷者が出ています。

湯釜火口から概ね500mの範囲では、ごく小規模な火山灰等の噴出の可能性があります。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

また、湯釜火口周辺では火山ガスの噴出がみられ、その周辺のくぼ地や谷地形などでは高濃度の火山ガスが滞留することがありますので注意が必要です。
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出典・参考
火口の画像：気象庁火山監視カメラ