警報基準までの切迫度を把握し、最適な体制判断へ。

「警報が出る可能性を、もっと早く知りたい」
「いつ、どこで、どの程度の雨が降るのか、より詳細な情報があれば…」
「広域の情報だけでは、本当に自分の市区町村の危険を把握できているのか不安…」

そうした自治体の皆様の声から、ウェザーニュース for businessでは登録地点の情報をピンポイントで確認できるだけでなく、土壌雨量指数や表面雨量指数を用いて警報基準までの切迫度を可視化するなど、表現方法を工夫したコンテンツを提供しています。

>>『我がまちの命』を守る、ピンポイント防災気象

土壌雨量指数とは、降った雨による「土砂災害の危険度」の高まりを把握するための指標です。
降った雨が土壌中にどれだけ溜まっているかを数値化したものであり、各気象台が発表する大雨警報（土砂災害）・大雨注意報・土砂災害警戒情報の判断基準に用いられています。

一方で、表面雨量指数は、短時間強雨による「浸水の危険度」の高まりを把握するための指標です。
地面の被覆状況や地質、地形勾配などを考慮して、降った雨が地表面にどれだけ溜まっているかを数値化したものであり、各気象台が発表する大雨警報（浸水害）・大雨注意報の判断基準に用いています。

大雨警報・注意報の土壌雨量指数基準は1kmメッシュごとに設定されていますが、気象庁のホームページでは、各市町村内での基準値の最低値のみが公開されています。

>>気象庁の大雨警報・注意報の土壌雨量指数基準値（１km四方）はこちら

ウェザーニュース for businessの「土壌雨量・表面雨量指数」のメニューでは、気象庁が発表する大雨警報の基準となる土壌雨量指数・表面雨量指数と、それぞれの警報基準に対しての切迫度を見ることができます。

登録地点のメッシュに該当する基準値をもとに、警報基準に対しての切迫度をご覧いただけるため、より狭域で詳細な情報を体制判断にご活用いただけます。

「土壌雨量」を選択すると気象庁のデータをもとにした、土壌雨量指数によって地図が色分けされます。
あらかじめ登録いただいた拠点をクリックすると、指数の推移が確認できます。過去分は3時間前まで10分ごと、予測は1時間ごと6時間先までご確認いただけるため、どのタイミングで警報が出る可能性があるのか、あるいは警報の解除がいつ頃になりそうかを把握し、最適な体制構築の判断へご活用いただけます。

「土壌警報差分」を選択すると、大雨警報の発表基準と実況の差分によって地図が色分けされ、警報の基準に近づいているメッシュほど赤い色で示されます。

「表面雨量」、「表面警報差分」についても土壌雨量や土壌警報差分同様にご確認いただけます。

それぞれ土砂災害・浸水害の危険度の把握、警報発表の基準値までの切迫度をご確認いただくコンテンツとしてご活用ください。

2025年4月2日に茨城県で発生した大雨では、大洗町において大雨警報の基準値である“140”を超え、実際に大雨警報が発表されました。

土壌雨量・表面雨量のコンテンツによって、3時間前からの指数の推移を確認でき、注意報の基準を超えたタイミングや大雨警報までの差分を事前に把握できることで、事前の体制判断や住民の避難への準備を進めることができます。

同様の2025年4月2日の鉾田市では、大雨警報の基準値は“138”であるものの、土壌の警報基準差分が基準値超えとなる前の「残り10」の段階で大雨警報が発表されました。

必ずしも基準値を超えて発表されるのではなく、警報基準差分が赤くなり始めた残り25〜10の段階で、余裕をもって警報を出す地域もあるため、注意が必要です。

今回の記事でご紹介したように、ウェザーニュース for businessが刻一刻と変化する土砂災害・浸水害のような気象リスクから早期の体制判断、最適な体制構築をはじめとする防災の課題の解決へとつながります。

すでに導入いただいているお客様には日々の業務におけるさらなる活用に、そしてウェザーニュース for businessをご存じなかった、あるいは興味をもっていただいた自治体様はこの機会にぜひ、ウェザーニュース for businessの導入をご検討ください。

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