【河川の大雨対策】雨量も河川水位も、「実況監視」ひとつで完結!

2025-09-19 13:49 ウェザーニュース

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台風や大雨がやってくる、となったとき、土砂災害や洪水被害の可能性を早期につかんで、職員の参集体制や水防体制を整えようとされる際、皆様はどのような情報を確認されますでしょうか。天気予報や雨雲レーダーも確認しつつ、河川の水位計や、各地に設置されている雨量計の観測値など様々な情報を収集する必要があると思います。

ですが、これらの情報を、複数のページを行ったり来たりして確認していて、監視作業に手間取ってしまう、といった悩みを抱えている自治体の担当者様もいらっしゃるかもしれません。

そこで、全国約1万3千ヶ所の詳細な雨量データをカバーしている、ウェザーニュース for businessの「WNI雨量観測情報」、および皆さまの市区町村に特化して、雨量と河川の水位を見られる「実況監視」ページについて解説します。ぜひ効果的に活用いただき、河川防災における早めの態勢判断にお役立てください。

(この記事内の画像は全てイメージとなります)

WNI雨量観測情報:観測データの多さは、ウェザーニューズの強みです

同時刻・同地域の気象庁「アメダス」ページと「WNI雨量観測情報」の画面の比較
ウェザーニュース for businessが提供する「WNI雨量観測情報」メニューでは、気象庁の観測地点に加えて、国交省や都道府県、自治体様が独自で設置している雨量計の観測値が、地図上に表示されます。全国各地の自治体や企業が観測されているデータを公開していただいていることもあり、このコンテンツでは、全国で気象庁の観測点の10倍、約1万3千地点の雨量観測データを提供しております。

ゲリラ豪雨など、局地的な大雨の際は、少しの距離を移動するだけで雨量が大きく異なることがあります。ウェザーニュース for businessでは、一つのページ上で、全国の市区町村内の雨量を細かいスケールで確認することができ、観測された雨量の分布をより詳しく見られます。

雨量も水位も、このページでまとめて確認

大雨の際の「実況監視」雨量・表タブでの表示の例
これからご紹介する「実況監視」は、皆さまの市区町村内に設置されている河川の水位計と、雨量計の観測値を、このページだけでまとめて確認することができる機能です。

「雨量」タブでは、直近10分間の雨量、1時間雨量、降りはじめからの連続雨量をそれぞれ確認できるほか、雨量がご自身で設定された基準値を超えた場合には、色付きで表示されます。「表形式」では、地点ごとに雨量を比較することとなるので、画像のように、「どの地点で特に雨が降っているか」が一目でわかります。

また「水位」タブでは、自治体様や国土交通省が設置した水位計の観測値を表示します。10分ごとの観測値は90分前まで、また1時間ごとの観測値は12時間前までの表示となります。また大雨の際に、危機管理型水位計が稼働すれば、その観測値も表示されますので、よりきめ細かな実況把握に繋がります。

タブを切り替えるバーの横にあるチェックボックスで、「観測雨量や水位が基準値を超過している地点」だけを絞り込んで表示することも可能です。現時点で特にどの辺りが危険なのか、本当に必要な情報だけを抜き取って、手っ取り早く状況を把握できるようになるでしょう。

グラフ形式で変化を視覚的に把握

大雨の際の「実況監視」水位・グラフタブでの表示の例
「実況監視」メニューでは、「グラフ形式」のタブに切り替えていただくことで、雨量と水位について、その推移をグラフで閲覧することができます。

「雨量」の場合は「注意」「危険」の基準値、「水位」の場合は「水防団待機水位」や「氾濫危険水位」などの水位基準がグラフ上で表示されています。基準値を超えた場合は、画像のようにグラフの色が変わるので一目瞭然です。雨量や河川水位の変化を地点ごとに比較することができ、どの辺りで特に大雨の影響が顕著なのかを見極めるヒントにもなります。

ウェザーニュース for businessの「雨雲レーダー」や、「災害リスク」とうまく組み合わせて活用すれば、雨量の増加や水位の上昇の勢いをより正確に予測し、「あとどのくらいで基準値に到達するか」ということをより容易に推定して、水防体制の判断に役立てることも可能となるでしょう。

地図上で雨雲レーダーと一緒に確認!

このように、「実況監視」メニューでは、登録された地点について雨量や水位の値を把握することができますが、表やグラフに記されている地点名をクリックすると、地図上でその場所が表示されます。「気象情報」メニューから、「WNI雨量観測情報」「河川情報」のタブを見ていただいても、同様の情報が見られます。

雨量データと雨雲レーダーの画像を重ね合わせると、地図上に表示されている観測地点において、「これまでどのように雨が降ってきたか、そして現在どのくらい雨が降っているのか」が一目でわかります。

また、水位の地図表示については、今後の降水予測を重ね合わせることで、水位が今後どう変化するかを推測できます。万が一氾濫が発生した場合の「浸水想定区域」を表示させることも可能で、水位データと照らし合わせることで、特に水位が上昇している地点の周辺で、被害が想定される地域に早めに避難指示を出すなど、より迅速な避難判断にも繋げることが可能となります。

スマートフォンアプリでの確認にも対応!

スマートフォン版「実況監視」のご利用イメージ
先日のアップデートで、スマートフォン版の「ウェザーニュース」アプリでも、実況監視を閲覧できるようになりました。

また同時に、簡単な設定を行うだけで、雨量や水位が一定の基準値を超えた場合に、プッシュ通知を受け取ることも可能です。スマートフォンアプリの活用で、いつでもどこでも数値を確認することができ、特に現地での災害対策の活動では、安全性の飛躍的な向上にも繋がるでしょう。

河川の大雨対策にもウェザーニュース for business!

今年は既に各地で梅雨明けが発表され、本格的なゲリラ雷雨・台風のシーズンにも突入していますので、現在雨が少なくても決して油断はできません。

ウェザーニュース for businessには、今回解説した「WNI雨量観測情報」および「実況監視」機能以外にも、雨雲レーダーや台風情報、土壌・表面雨量指数情報など、河川防災に役立つ機能が多く搭載されています。このページを最大限に活用すれば、複数のページを行ったり来たりする手間を省き、防災体制の構築や、避難の判断など、住民の皆様の安全確保により多くの時間を割くことが可能となるに違いありません。

皆様も、「WNI雨量観測情報」および「実況監視」機能を使いこなして、今後の大雨シーズンへの備えを万全に整えましょう。

ウェザーニューズは、全国の自治体様を対象に、防災に役立つ気象情報を多数提供しております。このコンテンツに少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひこちらのページをご覧いただき、今後のサービス導入のご検討にご活用ください。
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