【梅雨前線による大雨、全国で今年初「熱中症警戒アラート」の発表も】ウェザーニュース for business振り返り（2025/5/19〜5/25）

5月16日(金)に全国で最初に梅雨入りした九州南部に続き、19日(月)に奄美、22日(木)に沖縄が梅雨入りしました。

▼気象庁の発表
・奄美地方の梅雨入り
鹿児島地方気象台発表
　平年差階級：遅い
　平年より7日遅く、昨年より2日早い

・沖縄地方の梅雨入り
沖縄気象台発表
　平年差階級：かなり遅い
　平年より12日遅く、昨年より1日遅い

» 梅雨に関する最新情報はこちら

21日(水)は梅雨前線が北上し、九州・中国・四国を中心に雨が強まり、鹿児島県・種子島では1時間に80mm超の猛烈な雨を観測しました。また、午後になって、本土でも雨の降り方が強まり、鹿児島地方気象台より17時00分、伊佐市に土砂災害警戒情報が発表されました。そのほか、九州南部や山陰地方で大雨警報などが発表されました。

また、24日(土)は梅雨前線や低気圧の影響で、再び西日本を中心に強い雨が降り、大雨警報の発表された所もあります。この大雨で、JR九州の一部の区間では運転見合わせなども発生しました。

ウェザーニュース for businessのオプション機能「交通」では、大雨などの悪天候による、道路・鉄道・航空・船舶への交通影響の予測をご確認いただけます。荷物の配送方法のご判断や、移動時の交通手段のご判断などにご活用いただけます。ご興味がありましたら、ぜひお問い合わせください。

大雨が予測された時など、ウェザーニュース for businessでは様々な情報をプッシュ通知でお知らせしています。
21日(水)の鹿児島県伊佐市では、上記の内容が通知されていました。

▼避難情報発表の
・約4時間前に「線状降水帯アラーム」
・約3時間前に「大雨リスク通知」
・約1時間前に24時間以内に大雨リスク対策の基準値に達し通知

大雨の季節、プッシュ通知などから最新の雨の状況を把握することで、防災・減災にお役立てください。

20日(火)は、梅雨前線が本州の南の海上に停滞し、陸地からは少し離れていたため、関東から西日本は広い範囲で朝から晴天となりました。これに加え、上空1500m付近には15〜18℃というこの時期としては非常に暖かな空気も流れ込んで、早いペースで気温が上がりました。東京は20日(火)11時過ぎに30℃に到達し、今年初めて真夏日に。昨年より23日早い観測となりました。

また、21日(水)の13時半過ぎ、岐阜県飛騨市・神岡で気温が35℃に到達しました。全国で今年初の猛暑日です。昨年に比べると3週間ほど早い観測になりました。

環境省と気象庁は、21日(水)に熱中症警戒アラートを、沖縄県の八重山地方に対して発表しました。今年全国で初めての熱中症警戒アラートの発表となります。

また、23日(金)にも、24日(土)を対象とした熱中症警戒アラートが沖縄・八重山地方に発表されました。

※熱中症警戒アラートとは？
熱中症警戒アラートは、予想される暑さ指数（WBGT）に応じて発表される情報です。環境省と気象庁は、暑さ指数が「危険」ランクの中でもさらに重要度の高い暑さ（WBGT：33以上）が予想される場合に「熱中症警戒アラート」を発表することを決めています。

今年6月からは、労働安全衛生規則が改正され、熱中症への対策がより強化されます。スタッフの体調管理や観光などのお客様の熱中症対策に、「熱中症危険度＆警戒情報」メニューやソラテナProのご利用をご検討ください。
» 【熱中症対策】法改正の内容と具体的な対策方法を確認

4月18日(金)からスタートした専門番組「100年天気予報」毎週、違った角度から“未来の気候”に迫ります。

〜今週のテーマ〜
「さくらんぼが受ける気候変動の影響」

第6回目のテーマ「さくらんぼが受ける気候変動の影響」です。
気候変動がさくらんぼに与える影響とは？猛暑や暖冬、霜害が引き起こす双子果や着色不良、収量減少の現状を深掘り。さらに、対策として進められている新たな取り組みや「双子果」を活用した生産者支援の動きもご紹介します。
» 動画一覧はこちら（YouTube）

» 将来の気候変動リスクに関するお問い合わせはこちら