「最古のソメイヨシノ」が塗り替えられた!? 三大桜名所、弘前公園の桜は“ここが違う”
「52品種、2600本の桜」を見ることができる
青森県弘前市にある弘前公園は、弘前藩主だった津軽氏の居城、弘前城の敷地に広がっています。
公園内には、ソメイヨシノを中心に、ベニシダレ、シダレザクラ、ヤエザクラ、コヒガン、オオヤマザクラ、ベニユタカなど52品種の桜がおよそ2600本、植えられています。春の弘前公園はいわば「桜の大競演」の場。心が浮き立ちますね。
公園内には、ソメイヨシノを中心に、ベニシダレ、シダレザクラ、ヤエザクラ、コヒガン、オオヤマザクラ、ベニユタカなど52品種の桜がおよそ2600本、植えられています。春の弘前公園はいわば「桜の大競演」の場。心が浮き立ちますね。
「圧倒的な量感」を誇る弘前公園の桜
一つの場所に2600本の桜があるのは、全国的に群を抜いて多いわけではありません。たとえば、湖畔に約2万本の桜が広がる華やかな桜の名所、狭山湖(埼玉県)には、遠く及びません。
では、弘前公園の桜の魅力はどこにあるのでしょうか。
その一つは、弘前公園のソメイヨシノの量感です。弘前公園のソメイヨシノは紅色が鮮やかで、量感がほかのソメイヨシノを圧倒しているといわれます。
ソメイヨシノは通常、一つの芽から3~4個の花を付けますが、弘前公園のソメイヨシノは平均4~5個の花を付けます。そのため、花が豊かに見え、圧倒的な量感を見る人に与えるのです。
では、弘前公園の桜の魅力はどこにあるのでしょうか。
その一つは、弘前公園のソメイヨシノの量感です。弘前公園のソメイヨシノは紅色が鮮やかで、量感がほかのソメイヨシノを圧倒しているといわれます。
ソメイヨシノは通常、一つの芽から3~4個の花を付けますが、弘前公園のソメイヨシノは平均4~5個の花を付けます。そのため、花が豊かに見え、圧倒的な量感を見る人に与えるのです。
「津軽富士」との“共演”も楽しめる
「日本最古のソメイヨシノ」はどこか?
弘前公園には「日本最古のソメイヨシノ」がありました。「ありました」と過去形で書いたのは、このソメイヨシノよりも古くに植えられたソメイヨシノが近年、確認されたためです。
1882(明治15)年、弘前藩の藩士だった菊池楯衛(きくちたてえ)は、当時はあまり知られていなかったソメイヨシノを1000本、弘前城跡(現在の弘前公園)に植えました。明治になり、荒廃したお城を憂えてのことでした。
その中の1本は、春になると今も花を咲かせ、「日本最古のソメイヨシノ」と考えられていました。
ところが、福島県郡山市にある開成山(かいせいざん)公園に、これより古い、1878(明治11)年に植樹されたソメイヨシノが見つかったのです。これによって「日本最古のソメイヨシノ」の座を譲ることになりました。
1882(明治15)年、弘前藩の藩士だった菊池楯衛(きくちたてえ)は、当時はあまり知られていなかったソメイヨシノを1000本、弘前城跡(現在の弘前公園)に植えました。明治になり、荒廃したお城を憂えてのことでした。
その中の1本は、春になると今も花を咲かせ、「日本最古のソメイヨシノ」と考えられていました。
ところが、福島県郡山市にある開成山(かいせいざん)公園に、これより古い、1878(明治11)年に植樹されたソメイヨシノが見つかったのです。これによって「日本最古のソメイヨシノ」の座を譲ることになりました。
弘前公園の桜が“健康長寿”である理由
一般的には、ソメイヨシノの寿命は60年ほどといわれます。
しかし、弘前公園のソメイヨシノなどの桜は、平均より長寿のものがたくさんあります。
実はそれには理由があって、弘前公園の桜は、リンゴの剪定(せんてい)技術を参考にして管理したり、桜の木に肥料を与えたりするなど、高度で丁寧な手入れが施されています。そのことが弘前公園の桜の健康と長寿を支えているのです。
しかし、弘前公園のソメイヨシノなどの桜は、平均より長寿のものがたくさんあります。
実はそれには理由があって、弘前公園の桜は、リンゴの剪定(せんてい)技術を参考にして管理したり、桜の木に肥料を与えたりするなど、高度で丁寧な手入れが施されています。そのことが弘前公園の桜の健康と長寿を支えているのです。
「弘前さくらまつり」開催予定
弘前公園では例年、桜の時季に「弘前さくらまつり」が開かれます。今年は桜の早咲きに対応して当初の予定より少し早まり、4月16日(水)~5月5日(月)に開催予定です。
「さまゞ(さまざま)の事思ひ出す桜かな」と松尾芭蕉(1644~1694)が詠んだように、桜を見ると、さまざまなことが胸に去来する人は多いでしょう。
弘前公園の桜を見に行けない人も、北上する桜前線を映像などで見て、さまざまなことを思い、考え、スタートしたばかりの新年度を心新たに始めてみてはいかがでしょうか。
» 桜開花予想・見頃情報
» お天気ニュース記事一覧» お天気ニュース 記事一覧
「さまゞ(さまざま)の事思ひ出す桜かな」と松尾芭蕉(1644~1694)が詠んだように、桜を見ると、さまざまなことが胸に去来する人は多いでしょう。
弘前公園の桜を見に行けない人も、北上する桜前線を映像などで見て、さまざまなことを思い、考え、スタートしたばかりの新年度を心新たに始めてみてはいかがでしょうか。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)青森県弘前公園内より
出典・参考
『日本一の桜』(著者/丸谷馨、発行所/講談社)、『まっぷる 青森 弘前・津軽・十和田 '24』(発行所/昭文社)、『ココミル 十和田 奥入瀬 弘前 青森』(発行所/JTBパブリッシング)、『ブラタモリ 14 箱根 箱根関所 鹿児島 弘前 十和田湖・奥入瀬』(監修/NHK「ブラタモリ」制作班、発行所/KADOKAWA)、『そして一本桜』(著者/葛城三千子、発行所/右文書院)、『覚えておきたい芭蕉の名句200』(編集/角川書店、発行所/KADOKAWA)、「弘前さくらまつり2025」(https://www.hirosakipark.jp/sakura/)
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