梅は百花の魁(さきがけ)も、寒波の影響で開花に遅れ

2025-02-22 14:38 ウェザーニュース

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まだまだ寒さが厳しい時期に、梅は様々な花の先頭を切って咲くことから、「梅は百花の魁(さきがけ)」という言葉があります。ただ、今年は寒波の影響で開花が遅れているようです。

ウェザーニュース会員からは、梅まつりに来たもののまだ咲いていないという報告も届いています。

各地で平年より遅い開花

梅は代表的な紅梅と白梅だけでも1か月ほど開花時期が異なるものがあります。品種によって12月半ばに咲きますが、多くは1月下旬〜4月下旬にかけてが開花時期です。

2025年の梅の開花時期(気象庁)
平年より早い熊谷、横浜、鹿児島、那覇
平年と同日宮崎
平年より遅い東京、宇都宮、銚子、名古屋、静岡、神戸、和歌山、奈良、松江、下関、松山、高松、高知、徳島、福岡、佐賀、大分、長崎、石垣島

今年の梅の開花は平年より遅い所が多く、東京では平年より7日遅い1月29日、香川県・高松では平年より35日遅い2月17日に開花となりました。

2月に入っても寒波の影響が続き、梅の開花が遅れています。この先は、連休が明けると気温が上がる予想で、徐々に開花が進みそうです。
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かつては桜よりも人気の花

今では「日本の花」というと桜という印象が強いですが、その昔は梅の方が桜よりも人気がありました。万葉集には萩に続いて2番目に多く登場していて、昔の日本人の梅への関心の高さがわかります。

梅はその花の色から、白梅、紅梅に大きく分けられます。非常に変異性に富む植物で、花の形や樹の姿、枝や葉も複雑な変化を生じ、現代では、その種類は300種以上あるとも言われています。

梅の花の分類方法も様々

そんな300種以上もある梅の花を、分類するのは大変…。よく言われるのは、野梅系(やばいけい)、緋梅系(ひばいけい)、豊後系(ぶんごけい)の3系統で分ける方法です。

他にも、大きくは梅の実をつけるものを「実梅(みうめ)」、花を観賞するものを「花梅(はなうめ)」といったり、花の色で白梅、紅梅と言ったりします。

この花の色にも種類によって色味や変化などが微妙に違いがあり、その特徴によって次のように表現されます。

蕾や花びらの色で見分ける方法

本紅(ほんべに)
花びらにつやのある明るい紅色のもの

移白(うつりしろ)
つぼみのうちはピンク色をしているが、開花すると白に変わるもの

移紅(うつりべに)
つぼみのうちは白い色をしているが、開花すると紅色になるもの

口紅(くちべに)
花弁の周辺が縁取りしたように紅くなっており、芯の部分が淡い色になるもの

その他にも絞り染めになる「絞り」や、花弁の裏が紅色で表面が淡色の「裏紅」など、さまざまなものがあります。

どれも和服を思い起こすような素敵なネーミングですね。梅の花を観賞する時は、花の色にも注目してみるといっそう楽しめるかもしれません。
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参考
四季の花事典 麓次郎著 八坂書房・日常の気象事典 平塚和夫 東京堂出版・日和見の事典 倉嶋厚 東京堂出版・日本列島四季ごよみ 中村次郎著 集英社

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
あつつ🐒さん
ペーたろーさん
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