【台風5号&台風7号】のふり返り

2024-08-20 12:59 ウェザーニュース

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8月は平年値で台風発生数が一番多い月となります。2024年においてもその傾向で8月20日現在、8月は5つの台風が発生しました。その中で日本列島に影響を及ぼした台風5号と7号の進路についてふり返ります。

台風5号は岩手県大船渡市付近に上陸

台風5号は8月12日(月)8時半頃に、岩手県大船渡市付近に上陸しました。台風の日本への上陸は今年初めてでした。

東北太平洋側への上陸は2016年台風10号、2021年台風8号に続き3例目で、岩手県への上陸は1951年からの統計史上2例目になります。

岩手県では、台風の接近前から台風の周囲を回る非常に暖かく湿った空気が継続的に流れ込みました。この大量の水蒸気が供給されたこと、さらに東寄りの風が北上山地にぶつかり上昇気流となり、活発な雨雲の発生が持続しました。

12日朝までの24時間降水量は、久慈市下戸鎖(しもとくさり)で368.5mm(7時20分まで)、大槌町で241.5mm(9時20分まで)。いずれも8月1ヶ月ぶんの降水量を1日で大きく上回り、下戸鎖では2倍以上の大雨となりました。

東北太平洋側への上陸という珍しい進路を取った理由として、東海上の高気圧が北日本への張り出しを強めたことがあげられます(上の図の青い線は、上空5,500m付近の高気圧の張り出しを示しています)。台風は東へ進路を阻まれ、北上も抑えられたため、時速10~15キロというゆっくりした速度で三陸沖を北西に進み、岩手県に上陸する結果となりました。

台風7号は関東の東海上を発達しながら北進

台風7号は、8月13日3時に日本の南の海上で発生し、当初は発達しながら北上して関東に近づき、上陸するおそれも示唆していました。

一般的に、台風は太平洋高気圧の縁に沿って進んだり、上空の強い風(偏西風)に流されるようにして進みます。当時、偏西風は日本列島よりも北(イメージ:上記右図赤矢印付近)に位置しているため、関東周辺では、台風7号の進路には関与しませんでした。

今回の場合は、太平洋高気圧がどのくらい西に勢力を広げるかが、進路の決め手でした。太平洋高気圧が西に強く張り出せば、台風は西寄りのコースをたどり、逆に高気圧の勢力がそれほど強まらなければ、東寄りのコースをたどることとなります。

結果は、高気圧の西への勢力の張り出しが弱かったため、そのぶん台風の北上コースが東へそれ、関東への上陸はなかったわけです。

台風7号が発達した理由とその影響

発達に注目すると、台風7号は8月15日(木)21時に非常に強い勢力となり、伊豆諸島・八丈島の南南東の海上を発達しながら北に進みました。

台風の進路にあたる海域は、海面水温が平年よりも高く、29〜30℃と台風の発達に十分な温度でした。また、海面よりも少し深い所の水温も高いため、十分な水蒸気が供給され、発達に適した環境となっていました。加えて、房総半島沿岸の海面水温も28〜29℃と平年より高く、台風の勢力が維持されました。

発達した台風の影響で、16日(金)は八丈島空港と三宅島空港では最大瞬間風速30.3m/sを観測、東京羽田や千葉など関東南部の沿岸でも最大瞬間風速20m/s前後の強風を観測しました。

また、「アウターバンド」と呼ばれる台風外側の帯状の雲が急発達して関東南部を通過。千葉県や東京都、神奈川県に流れ込み、局地的に強い雨を降らせました。千葉県船橋のアメダスでは1時間に26.5mmの雨を観測、1時間に24.5mmを観測した千葉県佐倉市からは道路冠水の報告も寄せられました。
» 台風7号 雨風の状況リポート

鉄道の運転見合わせ、高速道路の速度規制や一部通行止めが発生し、お盆休みの終盤で帰省先などからのUターンや旅行先での移動タイミングと重なったため、多くの方々へ影響がありました。
» 台風7号被害・影響リポート

ウェザーニュース for businessの「台風進路・暴風域予測」コンテンツ

ウェザーニュース for businessでは「台風進路・暴風域予測」の画面で台風の情報を確認いただけます。

なお、この「台風進路・暴風域予測」は2024年8月9日にバージョンアップされました。

これまで台風の予報円は気象庁の予測のみでしたが、WNI独自の台風進路予測では、台風進路に加えて、暴風域・強風域の予測を円で表示します。

「進路確率」を選択すると、台風の中心位置が今後進む確率の高いエリアから10%刻みで描画したマップを確認することができます。

「モデル比較」を選択すると、WNI独自台風進路予測に加えて、他機関の予測を確認可能です。

これから台風は発生しやすい状態が続きます。台風対策に、ウェザーニュースのサービスを是非、お使い下さい。
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