春から夏にかけてエルニーニョ現象発生の可能性(エルニーニョ監視速報)

2026-02-10 14:00 ウェザーニュース

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気象庁は今日2月10日(火)にエルニーニョ監視速報を発表しました。

現在はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態です。春から夏にかけては監視海域の海面水温が上昇し、エルニーニョ現象が発生する可能性があります。

ラニーニャ現象に近い状態は解消に向かう

1月のエルニーニョ監視海域の海面水温は基準値からの差が−0.4℃で、基準値に近い値となりました。また、エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の11月の値は−0.5℃でした。

太平洋赤道域の海面水温は西部からで平年より高かった一方、中部から東部では平年より低くなりました。太平洋赤道域の海洋表層の水温は西部から中部で平年より高く、東部では平年より低かったものの、前月より偏差は小さくなっています。

太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は中部と東部で平年よりやや強く、対流活動は日付変更線付近でほぼ平年並みでした。

このような大気と海洋の状態は、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態と見られ、ラニーニャ現象に近い状態は解消に向かっていることを示しています。

夏はエルニーニョ現象発生の可能性が高まる

現在、太平洋赤道域の西部から中部にかけての海洋表層の暖水が東進しています。大気海洋結合モデルの予測によると、この暖水の東進に伴いエルニーニョ監視海域の海面水温が夏にかけて次第に上昇すると予測しています。

冬の終わりには基準値に近い値となり、春から夏にかけては基準値に近い値か基準値より高い値で推移する見込みです。ただし、この時期の春を超えるエルニーニョ現象の予測は不確実性が大きくなっています。

現時点では春の間にエルニーニョ現象が発生する可能性と平常の状態が続く可能性が同程度(50%)となり、夏には平常の状態が続く可能性もあります(40%)が、エルニーニョ現象が発生する可能性の方がより高くなります(60%)。

▼エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の定義
気象庁ではエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が6か月以上続けて+0.5℃以上となった場合を「エルニーニョ現象」、−0.5℃以下となった場合を「ラニーニャ現象」と定義しています。

猛暑続く夏の傾向に変化か

エルニーニョ現象が発生した時の夏の天候は、統計的には平均気温が西日本で低く、東日本と北日本で平年並みか平年より低い傾向となっています。

その一方で、地球温暖化の傾向もあり、最近は毎年のように夏は記録的な暑さです。エルニーニョ現象が発生した場合、どのようになるか注目されます。
長期予報 この先3か月の天候見解

出典
気象庁
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