12月の野菜予報
年末に向けて高値が予想される野菜は？前半がおすすめ!?

秋葉社長によると、12月の野菜は基本的にお買い得なものが多いといいます。

「ダイコン、ハクサイ、キャベツがよいですね。今後、雨が降らないなど異常な状況にならなければ今年は大丈夫でしょう。去年は秋口の暑さで新芽が枯れたり高温障害が出たりしましたが、今年は種まきを遅らせるなどして、関東産地などでよく育ちました。

ダイコンは品質もよく、これから太いものも出てきます。激安とまではいきませんが、安心して食べられるでしょう。

ホウレンソウなど葉物野菜全般、ゴボウもよいです。レンコンは3年連続でよく、12月中は心配ありません」(秋葉社長)

高めだった価格が下がり出しているものもあります。

「トマトとキュウリは、秋は高値でしたが冬は落ち着いてきます。20日くらいまでは大丈夫。年末はどうしても値上がりしますが、それほど極端なことにはならないと思います。

記録的な高値だったナガイモは、新イモが始まって多少緩和されてきます。12月後半から、遅れても年明けによくなる予想です」(秋葉社長)

煮物やスープなど冬の温かメニューに必要な野菜に異変があります。

「高いのはサトイモです。今年は生産者も出来がよいと思っていたのですが、掘ってみたら3割ぐらい少なかったようです。年末にかけて不足が予想されるので、選ぶなら12月前半がおすすめです。

ジャガイモ、タマネギも状況はよくありません。仕入れ価格が平年の2倍くらいになっていますが、この程度で済んでよいというくらいものがありません。

キノコ類も心配です。大手のキノコ工場が火事になった影響や生産者が減り続けていることなどが重なって、キノコ類全体が値上がりしています。ただ、キノコは代用ができますね。種類がたくさんあるので、その中でお求めやすいものを選ぶといいでしょう」(秋葉社長)

正月料理に使う野菜はどうでしょうか。

「クワイは悪くはありません。平年並か安い、くらいです。いつもより高くなることはないです。

キヌサヤは、生産者も減っているので、ずっと高値ですね。毎年年末に高値になるので、15日、うまくいって20日くらいまでですね。後半は品薄になる可能性もあります。

きんとんに使うサツマイモはちょっと高めになるでしょう。早めに購入しておく場合は、寒さが苦手なので、新聞などに包んで人が普通にいられるくらいの暖かさの部屋で保管します」(秋葉社長)

年末に向けて寒さに忙しさも加わりますが、野菜をしっかり摂って元気にがんばりましょう。
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取材協力
スーパーマーケット「アキダイ」(本社・東京都練馬区)