洪水被害のタイの大雨は峠を越える　活発な雨雲はマレーシア方面へ

タイでは今週になり北東モンスーンの影響で大雨に見舞われています。マレーシアとの国境に近い南部のソンクラーでは26日(水)朝までの48時間で500mm近い大雨を観測しました。1週間の合計では1,000mmに迫り、11月1か月の平年雨量の約600mmを大幅に上回る雨量です。

この大雨により大規模な洪水に見舞われ、多くの被害が報じられています。

今日27日(木)になり活発な雨雲は南に移動して、タイ南部の大雨はようやく峠を越えました。一方で、マレーシアでは28日(金)にかけて断続的に雨が強まる見通しで、気象当局は大雨による災害に対し、警戒を呼びかけています。
ウェザーニュース 世界天気サイト

マレー半島を中心とした北東モンスーンによる大雨は、台風27号(Koto)が南シナ海を西進することにより、次第に収まるとみられます。

南シナ海から北東の強い風が吹き込んで、大雨をもたらす水蒸気が次々に運び込まれていましたが、台風27号がベトナムに近づくことで風向きが変わり、水蒸気の供給が少なくなります。

このため、マレーシアでの大雨も明日夜には弱まる見通しで、一連の大雨は収束する見込みです。
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出典・参考
写真：AFP=時事